韓国の外貨準備に関わる件です。
2021年11月16日、アメリカ合衆国財務省から「合衆国公債」の主要ホルダーとその金額についてのデータが公表されました。以下をご覧ください。
韓国の合衆国公債の保有残高
2021年09月:1,301億ドル(約14兆9,355億円)
(対前月比:11億ドル(約1,263億円)増加)⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
韓国は合衆国公債を11億ドル増やし、1,301億ドル保有となっています。
『韓国銀行』によれば、09月時点での韓国の外貨準備高は以下のようでした。
⇒Securities(証券類) 4,194億ドル
(対前月比:11億ドル増加)⇒Deposits(現預金) 199億ドル
(対前月比:11億ドル減少)⇒SDRs(SDR) 154億ドル
(対前月比:2億ドル増加)⇒IMF position(IMFリザーブポジション) 46億ドル
(対前月比:1億ドル減少)⇒Gold(金) 48億ドル
(対前月比:増減なし)外貨準備高の合計:4,640億ドル
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年9月末の外貨準備高」
上掲のとおり、韓国の09月時点での外貨準備高のうちSecurities(証券類)は「4,194億ドル」ですが、このうち「1,301億ドル」は合衆国公債だったことになります。
前月比「11億ドル」増えていますが、これは合衆国財務省のデータに符合します。また、現金たるDeposits(現預金)は11億ドル減少です。ちょうどいってこいで、11億ドルぶんの米国債を購入して現預金が減り、Securities(証券類)の増加になったと見られます。
というわけで、09月時点で韓国の外貨準備高の「Securities(証券類):4,194億ドル」のうち「2,893億ドル」分(69%)は謎の証券類ということになります。
(吉田ハンチング@dcp)