韓国が「2022年の経済成長率(実質GDP)は日本に抜かれるかもしれない」と懸念している件の続きです。
2022年01月25日、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)が「World Economic Outlook Update, January 2022」を公表しました。
この中に、2022年、2023年の経済成長率の予測があるのですが、ここでも「2022年は日本が韓国を抜く」というデータが掲載されています。以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『IMF』公式サイト「World Economic Outlook Update, January 2022」
『IMF』は各国中央銀行の予測を参照していますので、当然の結果かもしれませんが、上掲のようになりました。
『IMF』は『日本銀行』が公表した予測の中央値「3.8%」ではなく「3.3%」の方を取ったようです(以下を参照)。
⇒参照・引用元:『日本銀行』公式サイト「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」(2022年1月(背景説明を含む全文) [PDF 3,796KB])
韓国政府は、2021年は「3.1%」の経済成長と予測したのですが、『IMF』は『韓国銀行』の予測「3.0%」の方を取ったようです。
で、『IMF』は「日本:3.3%」「韓国:3.0%」という予測になっています。
この予測が当たると「2022年は24年ぶりに日本の経済成長率が韓国を上回った年」になります。どうなるでしょうか?
韓国は「その他の先進国」なのか
本筋とは全く関係ありませんが、小ネタを一つ。
『IMF』が韓国を先進国として重きを置いているとは思えません。だって、資料の先進国の中に韓国の名前は見当たりませんから。
上掲のとおり、Advanced Economies(先進国)の枠の中に少なくとも「Korea」という個別の名前は見当たりません。
恐らく「Other Advanced Economies」(その他先進国)の中に入っているのでしょう。韓国は「その他扱い」なのを『IMF』に文句を言った方がいいかもしれません。いえ、かつては個別名が掲載されていましたから。
詳細は以下の記事を参照くださいませ。小ネタでした。
(吉田ハンチング@dcp)