「韓国の外国に対する投資」と「外国から韓国への投資」についてご紹介しましたが、今回は対外債権と対外債権いきます。
対外債権は、韓国が外国から取り立てることができるお金。対外債務は、外国が韓国から取り立てることのできるお金です(外国に返済しなければならない金額)。
以下は2021年11月18日に『韓国銀行』が公表した「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)の中にある「韓国の対外債権・対外債務」のデータです。
2021年第3四半期
対外債権:1兆754億ドル(約122兆9,612億円)
対外債務:6,108億ドル(約69兆8,389億円)
純債権:4,646億ドル(約53兆1,224億円)
韓国の対外債権は「約123兆円」あり、対外債務は「約70兆円」です。差し引きの純債権は「約53兆円」あります。
借金が2億円あるオッチャンがいても、4億円分の国債を持っていたら、そのオッチャンのことを破産寸前とは言いません。韓国も大丈夫そうに見えます。
しかし……です。
面白いのは「韓国政府」(general government)の対外債権と対外債務なのです。以下をご覧ください。
※データ引用元は同上
韓国政府の対外債権は「456億ドル」(約5兆2,139億円)しかないのに、対外債務は「1,393億ドル」(約15兆9,276億円)もあります。
つまり、外国に返済しなければならない借金の方が「937億ドル」(約10兆7,137億円)も多いのです。
「韓国は大丈夫」という場合、その「韓国」が国を形成する中の何を指すのが問題です。それが「韓国政府」を指すのなら果たして大丈夫でしょうか。韓国政府は対外債務が多いのです。ロールオーバーできなくなったらどうなる、などと思われませんでしょうか。
だからこそ韓国政府は信用格付けを異常に気にするのです。
(吉田ハンチング@dcp)