米中の対立が深まるのか緩むのか、アメリカ合衆国のバイデン政権は支持率低迷で頼りないですし、混沌としています。アメリカ合衆国の財務省から「合衆国公債の主要ホルダーと保有残高」の最新データが更新されたので、中国の保有額をチェックしてみます。
以下です。
中国の合衆国公債の保有残高
2021年09月:1兆476億ドル(約119兆7,093億円)
(対前月比:6億ドル(約686億円)増加)⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
中国の保有額は6億ドルだけ増えました。以下は直近の推移です。
中国の合衆国公債保有高は、2020年10月に「1兆540億ドル」まで減少し、「中国は本気で米国債を8,000億ドル程度まで減らす気ではないか」とも見えたのですが、そこから回復。
2021年03月には「1兆1,042億ドル」と最高値に達しますが、以降はずんずん保有額が減少しました。
09月現在では「1兆476億ドル」ですから、2020年10月よりも保有高は小さく最低水準です。
中国の09月時点での外貨準備高(SDRs、IMFリザーブポジション、金を除いた金額)は以下のように「3兆2,006億ドル」でした。
データ出典:『中国 国家外貨管理局』公式サイト
中国の外貨準備の中身はどんなものか全く表に出てこないのですが、この「3兆2,006億ドル」のうち、少なくとも「1兆476億ドル」は合衆国公債です。残りの約2兆ドルが何かが問題です。
『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)の定義どおり緊急時にスグに使えるものでしょうか?
(吉田ハンチング@dcp)