中国『シャオミ』電気自動車1台売るごとに6,800元の損。約875.4億円の赤字を出す可能性がある

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日本でも広く報じられたので、中国『Xiaomi』(小米:シャオミ)がリリースした電気自動車「SU7」についてのニュースは読者の皆さんもすでにご存じでしょう。


↑2024年03月28日に発売開始した「SU7」。2023年12月28日『シャオミ』グループの創業者である雷軍さんは、発売に合わせて「15~20年で世界トップクラスの自動車メーカーになる」という声明を出しました。

『シャオミ』はそもそも安価なスマホ屋です。スマホ屋が電気自動車に参入すると宣言し、満を持して発売を開始したのが「SU7」です。

「発売開始4分で1万台、27分で5万台受注」などと日本でも大いに喧伝されましたが、この後はあまり日本では報じられていません。

2024年04月02日、『Citi(シティ)グループ』の『シャオミ』の電気自動車についてのリポートが出たのです。これによれば、「SU7」の受注は6万台を達成したがキャンセル率は55%としています。

また読者の皆さんもご存じのとおり、「SU7」については品質の問題が指摘されています。以下は最も有名な「SU7」がコントロールを失って中央分離帯にぶつかる動画です。

この動画について『シャオミ』側は「運転手が初心者だったため、カーブで急加速した。事故は自動車の欠陥とは関係ない」と声明を出しています。

以下は2024年04月13日、YouTubeに上がった動画。ハンドルもブレーキも効かず、コントロールを失ってクラッシュする様子が捉えられています。

これはサーキット走行をした際に撮影された動画ですが、搭乗した人は「SU7に乗ってサーキットを走行したが、ブレーキが効かなくなった」「3周目で鉄が割れるような音がした。ブレーキパッドが急速に摩耗してイッたんだ」と述べています。

以下は2024年04月14日、YouTubeに上がった動画です。

なんだかよく分らないうちに路肩に入り込み、最後は木に突っ込んで停止しました。

これらの動画を見ると、本当に「SU7」には問題がないのか、低品質でないのかが気になるところです。

『Citiグループ』のリポートで重要なのは、――『シャオミ』が1台販売するごとに平均6,800元(約14万5,180円)の赤字を出すだろう――という部分です。つまり、「SU7」は赤字販売されていると推測されるのです。

同リポートは、4月の「SU7」の納車台数が5,000~6,000台、年間5万5,000~7万台に達すると推定していますが、結果「41億元(約875.4億円)の赤字を出す」と予測しています。

『シャオミ』側は「誤差が大きい可能性がある情報」だと反論したものの、「赤字だ」という指摘を否定してはいません。

(吉田ハンチング@dcp)

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