韓国文大統領の夢をバイデンが砕いた。それでも北京に行くのか

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2021年11月18日、アメリカ合衆国のバイデン大統領とカナダのトルドー首相が会談を行いました。問題は、会談後の記者会見でした。

バイデン大統領は、2022年02月に行われる「北京冬季オリンピック」を「外交的にボイコットするかもしれない」可能性を示唆しました。

外交的なボイコットというのは、選手団は派遣するが政府高官や首脳などの要人を送らない、というものです。オリンピックでは開催国を政府要人が訪問するというのが、一種の慣例になっていますが、合衆国とカナダはこれを行わないかもしれない――のです。

イギリスはもともと「ボイコットしよう」派ですから、ジョンソン首相はノリノリで同調するに違いありません。自由主義国がどこまで合衆国に同調するのかが見物です(うちの国はどうするのか)。

で、恐らく「あちゃー」と天を仰いだのが韓国の文在寅大統領でしょう。

それでもいくのかマリン

読者の皆さまもご存じのとおり、現在、韓国の文大統領は「南北首脳会談を自分の任期中にもう一度開催すること」に必死になっています。

先にご紹介したとおり、文大統領は訪韓した中国・王毅外相に、北京冬季オリンピックに北朝鮮の金正恩総書記を招くことに協力を要請しています。

もちろん、『IOC』(International Olympic Committeeの略:国際オリンピック委員会)の制裁措置によって北朝鮮の選手は今回の北京冬季五輪には参加できないのですが、それについてはお構いなしです。

選手団が参加していないのに総書記だけはいるというのも相当ヘンな光景ですので実現可能性は薄いと思われるのですが、文大統領は「金正恩総書記さえ引っ張り出せれば」と妄執に取り憑かれています。

そんな文大統領にとって、今回の「合衆国のボイコット検討表明」は大打撃です。

一応(まだ)韓国は自由主義陣営国ですので、合衆国やイギリスなどが外交的ボイコットを行うのであれば同調すべき立場です。しかし、同調すれば文大統領が北京冬季五輪を訪問できないことになります。当然、金正恩総書記との会談など行えるべくもないでしょう。

それでも北京を訪問したら?

合衆国が本当に外交的ボイコットを行い、自由主義陣営国の多くがそれにならった場合、北京冬季五輪を訪問した自由主義陣営国のトップは文大統領だけだった――という非常に体裁の悪いことになりかねません。

しかし、文大統領はそうなったとしても北京に行くでしょう。金正恩総書記と会えるのであれば。

2015年、朴槿恵(パク・クネ)大統領も中国の招きに応じて「抗日戦勝70周年」の式典に出席し、天安門の城楼から軍事パレードを見ました。合衆国の同盟国でこの場にいたのは韓国とチェコの大統領だけでした。

同様の光景が2022年02月に出現することになるでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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