韓国のお金じゃぶじゃぶ状態が興味深い様相を見せています。
2021年12月16日、『韓国銀行』が「2021年10月中の通貨流動性」を公表しました。以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年10月中の通貨流動性」
韓国のM2が「3,550兆5,960億ウォン」に達しました。「M2」というのは簡単にいえば市中にあるお金の量を示す指標です。
韓国のお金じゃぶじゃぶが止まりません。興味深いというのは、月次のお金の増加量です。以下をご覧ください。
09月は増加量が18兆ウォンに急減したのですが、10月にまた「38兆ウォン」も増えたのです。
そそもも韓国政府、金融当局は年初から家計負債の増加をなんとか止めなければと、金融緩和を抑えると表明していました。そのため、08月には基準金利を上げ、家計への融資を絞れと金融機関に指導(という名の強制)を行ったのです。
先にご紹介したとおり、第一金融圏の市中銀行では当局から前年比で融資額の増加幅を5~6%に抑えろと指導が入っていたのです。
しかし、「10月にまたお金じゃぶじゃぶが加速しとるやないか」という結果になっています。経済主体別に見ると家計・非営利団体が対前月比で18兆3,000億ウォン増やしています。
『韓国銀行』は「貸し出しの増加額は前月より鈍化したが、災難支援金支給効果や株式市場での資金引き出しなどで定期預貯金を中心に(流動性が)増加した」と説明しています。
『韓国銀行』がお金じゃぶじゃぶを止めようと引き締め方向で動いているというのに、政府は災害支援金給付で真逆の方向にお金をまいているのです。
傍観者からは「ドタバタと何やってるんだろう」と見えます。
⇒参照・引用元:『日本銀行』「マネーストック統計のFAQ」
https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/faqms.htm/
(吉田ハンチング@dcp)