韓国の李在明「韓国は経済先進国だから大丈夫」「政府負債が対GDP比100%超えたからってなんだ」

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韓国の大統領選挙が有力候補同士のスキャンダル非難合戦となっています。識者の皆さんからは「長年韓国の大統領選挙を見てきたが、こんなひどいのは初めてだ」という声が上がるほどです。

さすがに「何をやってるんだ。政策論争をしてくれよ」と苦言、というか悲鳴も上がっています。しかし、仮に李在明(イ・ジェミョン)さんと尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが政策論争を行っても、恐らく議論がかみ合わないのではないのかと懸念されます。

李在明(イ・ジェミョン)さんの主張が余りにラディカルに過ぎて、あくまで現実路線な尹錫悦(ユン・ソギョル)さんが的確な突っ込みを行えないのではないか、と思われるからです。

李在明(イ・ジェミョン)さんの本質は、多くの日韓の識者が指摘するとおり、筋金入りのポピュリズムの徒です。ポピュリズムは時に「大衆迎合主義」と訳されたりしますが、李在明(イ・ジェミョン)さんはまさに大衆迎合を第一義とする政治家といえるでしょう。

しかも極端に左に傾いた、です。

ポピュリストの面目躍如な政策

最近の李在明(イ・ジェミョン)さんの発言に注目すべきものがありました。

2021年12月06日、李在明(イ・ジェミョン)さんは、個人事業主との会合で「国家債務比率が100%を超えると問題なのか? 全くそうではない」と述べ、物議を醸しました。

ちなみに韓国政府の負債は、企画財政部の最新データによれば、2020年末基準「対GDP比で48.9%です。

つまり、李在明(イ・ジェミョン)さんは単純にいえば倍の借金をしても大丈夫だといっているのです。

もともとこの方は「政府が借金してお金をつくり、どんどんまけばいいんだ」という主張をしてきました。また、京畿道知事のころからそれを実際に行ってきました。そのために人気が上昇し、一躍大統領候補にのし上がったという面もあります。

同日の李在明(イ・ジェミョン)さんの発言の主旨は、

OECD加盟国の平均負債比率は110%を超えるが、韓国は45%で世界最低レベル。

我々は経済先進国であるため、先進国平均値ほど上がっても大丈夫だ。

なぜ特定の力のないグループを犠牲にするのか。

というものでした。前記のとおりですので、まず「45%」は間違っています。

この日の発言は、現在困窮している個人事業主を目の前にして出たもので、「なぜ特定の力のないグループを犠牲にするのか」という言葉は、「現在の政府はあなたたち個人事業主を犠牲にしている」と言っているのです。また、(私なら)政府負債を110%に増やしてもあなたたちを助ける、と言いたいのです。

「我々は経済先進国だから負債比率が110%まで上がっても大丈夫」という主張には恐れ入るしかありません。

李在明(イ・ジェミョン)さんは一つ大事なことを忘れています。いや、敢えて忘れたふりをしているのでしょうか。

もし、あなたの言うとおり進んで大丈夫ではなかったら、取り返しのつかないことになるかもしれない――という点です。

文在寅大統領は就任時に「一度も経験したことのない国」を実現すると言い、そのとおりになりました。もちろん悪い意味で、です。

李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領になったら何が実現するでしょうか。私たちがかつて見たこともない、素晴らしいものが見られるかもしれません。

これは「D2」基準。韓国政府は「D1」を使って政府負債を低く見せることがあります。

(吉田ハンチング@dcp)

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