ドルウォンが心理的抵抗線「1ドル=1,200ウォン」に達し、いよいよ韓国の通貨安が懸念される状況となってきました。
1,200ウォン突破が(日足で)確定したのは2020年07月27日以来のことです。
韓国経済は、これまで1,200ウォンに達すると大概ロクなことになりません。1997年のアジア通貨危機、2008-2009年の韓国通貨危機は言うに及ばず、2020年のコロナ禍の中ドル不足でのドボン寸前などです。
企画財政部から口先介入が出た
2021年01月06日、韓国企画財政部のイ・オクグン第1次官は「第52次 緊急経済中央対策本部会議」のブリーフィングで「最近の為替レートの流れは主要国の通貨政策の変化により、対外不確実性が高まった結果」と述べました(以下は緊急会議のプレスリリース)。
また、「市場が過熱しボラティリティが急激に拡大すれば市場安定努力を強化する」と述べています。
為替介入について言及されたわけです。
しかし、06日は「1ドル=1,200ウォン」を抜いたのです。
また今回のウォン安進行で、『韓国銀行』が早期に金利引き上げに動く可能性が高まりました。金利を上げてウォンの価値を高め、為替レートをウォン高方向へ引き戻す効果を見込めるからです。
韓国金融当局がドタバタしてきました。
(吉田ハンチング@dcp)