↑2021年韓国で2番目に売れた輸入車「レクサスES 300h」。PHOTO(C)『Lexus』
2019年07月に日本は韓国に対して「輸出管理強化」を行い、これに反発した韓国では日本製品の不買運動が起こりました。いわゆる「NoJapan運動」です。
これに伴い、日本メーカーの販売台数も落ち込みました。『日産自動車』が韓国から撤退したぐらいです(実際の撤退は2020年12月)。2020年はコロナ禍に襲われたため販売台数も低迷しました。
しかし、2021年には日本自動車の韓国における販売台数も復調しています。
全体としては、『トヨタ』『レクサス』『ホンダ』『マツダ』『スズキ』『ダイハツ』の6ブランドで2021年は「2万680台」を販売しました。2020年比で13.4%の上昇です。
まだ「NoJapan運動」前に戻ったわけではありませんが、なかなかの健闘です。
というのは、2021年には韓国の『現代自動車』『起亜自動車』は販売台数を下げているからです(『ジェネシス』ブランド除く)。
以下は、『トヨタ』『レクサス』『ホンダ』の韓国における販売台数の2020年・2021年比較です。
『レクサス』は9,756台で「対前年比:9.5%」の増加。『トヨタ』は「4.6%」増加、『ホンダ』に至っては「42.1%」増加しました。
『レクサス』は1万台に迫っていますが、人気だったのは「レクサスES 300h」で6,746台売れました。これは、2021年の輸入車としてはベスト2の販売量でした。
文在寅大統領の脱炭素スローガンで、韓国では環境に優しいハイブリッド車が人気。「レクサスES 300h」もその波にうまく乗れたと考えられます。実際、『ホンダ』の躍進は、「アコードハイブリッド」と「CR-Vハイブリッド」を初めて韓国に投入したのが効いた模様です。
『トヨタ』は先日電気自動車に注力する旨の発表(「バッテリーEV戦略に関する説明会」:2021年12月14日)を行いましたが、お披露目された自動車が韓国にも投入されるか、また投入されてどのくらい売れるかが注目されます。
理不尽な「NoJapan運動」を跳ね返して、日の丸自動車が2022年にどこまで躍進できるか、期待したいところです。
(吉田ハンチング@dcp)