「水素社会の実現」がはんなりと目指されています。韓国でも一応「水素社会」に向けた基礎技術の蓄積が意識されています。
その割には、「韓国史上初生産のグリーン水素」の66%を「使い道がないや」として大気中に放出したり、水素運搬車が高速道路で火事を起こしたりしています。
つまり、韓国にはまだまだ水素に関する技術が足らないということです。
2021年12月28日、唐津-盈徳高速道路世宗インターチェンジ付近で、水素600kgを積んだ水素チューブトレーラーが火事を起こしました。
↑一応再度貼っておきます。火事を報じる『KBS』のYouTubeチャネルです。
よく爆発せずに済んだものですが、さすがに韓国政府も「これは危ない」と感じたらしく、2022年01月21日、韓国の産業通商資源部が主催して「安全な水素流通のための水素運送業界懇談会」を開催しました。
これは「水素を燃やさないように運搬しよう」会議です。本当です(以下がそのプレスリリース)。
同プレスリリースでは12月28日の当該事故について以下のように述べています。
『韓国ガス安全公社』の事故調査および専門家諮問結果によると、同事故は水素による火災ではなく、車両制動装置の異常によりタイヤで火災が発生した車両事故と確認された。
(中略)
(火柱形成)
車両火災で一部水素容器(10個中2個)の内部圧力が上昇し、容器安全装置が水素を強制放出、放出された水素に火が移って2回火柱が形成されたと結論付けた。『韓国ガス安全公社』と専門家によると、容器安全装置の作動で水素が強制放出され、水素の火柱が形成されたが、このような水素の強制放出が、容器連鎖爆発などより大きな事故に拡大するのを防ぐことができたという評価だ。
(後略)
よくまあ連鎖爆発など大きな事故にならなかったものです。
韓国政府には、くれぐれも運搬中の水素爆発事故などが起こらないように指導をお願いしたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)