Money1では連日KOSPI(韓国総合株価指数)の状況をご紹介していますが、2022年01月25日、韓国株式市場は衝撃に見舞われました。前日に続いて株価が大幅に下落したのです。
約13カ月ぶりの安値ということで、さすがに韓国メディアでも騒ぎになっております。約13カ月分の時価総額が蒸発したのですから無理もありません。
なにせKOSPI上場の上位100銘柄のうち98銘柄が下落しましたので、どこもかしこも株価が下がっています。しかし、中でも下落幅の大きい銘柄が注目されています。
文在寅大統領が「K-バッテリー」と誇った、韓国を代表するバッテリー企業3社です。順番に診てみましょう。
まず『SKイノベーション』。
次に『サムスンSDI』。
最後に『LG化学』。
『LG化学』は、バッテリー事業を切り出して完全子会社『LGエネルギーソリューション』としました。そのためか、バッテリー関連会社と見られてはいるものの、『SKイノベーション』『サムスンSDI』と比較して下落幅は少なく済んでいます。
『SKイノベーション』:-5.25%
『サムスンSDI』:-5.87%
『LG化学』:-4.17%
『サムスンSDI』:-5.87%
『LG化学』:-4.17%
『SKイノベーション』『サムスンSDI』は下落幅が5%を超えているので暴落として差し支えないでしょう。『LG化学』はまだましですがプチ暴落です。
24日終値から25日の終値まで、3社が失った時価総額は以下のようになります。
「24日終値 ⇒ 25日終値」時価総額
『SKイノベーション』:-1兆2,021億ウォン
『サムスンSDI』:-2兆7,506億ウォン
『LG化学』:-1兆9,766億ウォン
小計:-5兆9,292億ウォン
『SKイノベーション』:-1兆2,021億ウォン
『サムスンSDI』:-2兆7,506億ウォン
『LG化学』:-1兆9,766億ウォン
小計:-5兆9,292億ウォン
3社合計「約6兆ウォン」の時価総額を1日で喪失しました。
気になるのは、このような暴落となっているのに、新しく上場するバッテリー企業『LGエネルギーソリューション』は大丈夫なのか、という点です。
というわけで、『LGエネルギーソリューション』の新規株式公開が楽しみになって参りました。いくらの値が付くのか、チャートはどのように推移するのかにぜひご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)