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韓国政府「韓国の金融への影響は大きくない」と豪語。いえ、グラグラしています

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「そうかなぁ。グラグラしていると思うけどなぁ……」という話です。

韓国メディア『中央日報』に興味深い記事が出ています。2022年01月27日、韓国の企画財政部(財務省に相当)で「マクロ経済金融会議」が開催されました(以下はそのプレスリリース)。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「マクロ経済金融会議の開催」

『中央日報(日本語版)』の記事から以下に一部を引用します。

韓国政府は米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議の結果が今後韓国の金融市場に及ぼす影響は大きくないと予想した。

(中略)

李次官は「今回のFOMCの声明は概して市場予想と合致したが、今年の金利引き上げ回数が当初予想した3回より増える可能性を開いておいた発言などが多少タカ派的(通貨緊縮選好)と解釈される」と明らかにした。

だが李次官は「FOMCの結果が今後韓国の金融市場に及ぼす影響は大きくない見通し。韓国政府は内外の金融市場状況を注視し、必要な時には関係機関とあらかじめ準備したコンティンジェンシープラン(非常計画)に基づいて市場安定措置を先制的に実施する」と明らかにした。
(後略)

⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「韓国政府『FOMCの結果、韓国の金融市場への影響は限定的』」

27日朝(日本時間)のアメリカ合衆国『FOMC』公表を受けて、韓国の通貨・株式・債券のチャートは大変なことになったのです。

しかし、韓国政府は上記のとおり「韓国への影響は大きくない」と言っているのです。

では、大きくなったらいかなることになるのか心配にならざるを得ません。

また、注目すべきは以下の点です。

(前略)
韓国政府は国債市場に介入する意向も明らかにした。

李次官は「国債市場で必要ならば韓国銀行との政策協調を通じて国債買い入れなどの措置を適時に稼動する計画だ」と強調した。

これは追加補正予算などにともなう債券市場の供給量増加とともに国際的な金利引き上げの動きが韓国の債券市場をかく乱しかねないとの懸念のためと解釈される。
(後略)

⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「韓国政府『FOMCの結果、韓国の金融市場への影響は限定的』」

アメリカ合衆国で金利が上がると、当然韓国から資金が抜けます。お金は金利の高い方、つまり増える方にシフトするからです。国債の買い手がいなくなったら大変ですし、債券市場での供給過多による債券安の進行などの多重骨折の事態が予測されます。

そのため「積極的に国債買いで介入だ」と言っているのですが、(なにせ「100兆ウォンまく」などと言い張る大統領候補がいるので)赤字国債をじゃぶじゃぶ発行しようという韓国政府が、国債を買わなければならない――という、なんというか「すべらない話」になっています。

国債を売らなければならない人が、「買うぞ-」と言っています。おかしな話だと思われませんか。

こういうのを「影響が大きい」と言うのではありませんか?

(吉田ハンチング@dcp)

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