ロシアに対する自由主義陣営国の制裁が強まり、ロシアはもつのかという話にもなってきました。
以前、『恒大集団』の問題が露呈した際に中国についてご紹介したことがありますが、こういう時はCDS(Credit Default Swap:クレジット・デフォルト・スワップ)を確認するにしくはなし、です。
先にご紹介したとおり、CDSはデフォルトについての保険のようなものですから、CDSプレミアムの上昇はデフォルト確率が上がっていることを意味します。
で、ロシア国債のCDSを確認してみると、以下のようになります(『worldgovernmentbonds.com』より引用:以下同)。
なんと「412.48bp」、1bpは「0.01%」ですから「4.1248%」にも急騰しています。
グラフで見ると以下のようになります。
無茶苦茶な急騰です。CDSプレミアムは「200bp(2%)」で要注意、「400bp(4%)」で危険といわれますが、すでにロシアは危険域まできているのです。
ロシアのデフォルト確率は極めて高くなったといえます。
ただし、ロシア国債の発行残高はそれほど大きなものではないため、デフォルトを起こしてもそこまで大きな影響を世界的には与えないと見られます。
さらに、デフォルトを起こしたとしても、現状では誰も助けはしませんし、プーチン大統領が戦争をやめるわけではないでしょう。ロシア国内がソ連時代のようなビンボで寂しい感じになるかもしれませんが。
(吉田ハンチング@dcp)