「言ったとおりになったでしょう?」という話です。
2021年12月、2022年01月と通関ベースながら韓国は2カ月連続の貿易赤字でした。
02月がどうなるのか非常に注目されていたのですが、結果が出ました。
華麗に黒字転換!
まず02月20時点では、以下のとおり「-16億7,900万ドル」でした。
2022年02月01~20日
輸出:343億400万ドル(+13.1%)
輸入:359億8,400万ドル(+12.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-16億7,900万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’22年2月1日〜2月20日の輸出入状況」
このデータをご紹介した記事で、「20日時点で「-16億7,900万ドル」ですので、これは通関ベースでも黒転するでしょう。邪推なのでしょうが、黒転させるつもりのように見えます」と書きましたが、当たりました。
外れないで良かったです。
2022年03月01日、産業通商資源部が「02月が締まった」として公表したデータが以下です。
↑GoogleChromeの自動翻訳なので一部ヘンな日本語がありますがご寛恕ください。2022年02月
輸出:539億1,000万ドル
輸入:530億6,900万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):8億4,100万ドル
02月は「8億4,100万ドル」の黒字となりました。
つまり、02月21~28日は「+25億2,000万ドル」で回ったことになります。
01~10日:-35億800万ドル
11~20日:+18億2,900万ドル
21~28日:+25億2,000万ドル
小計:+8億4,100万ドル
「ホントに?」という話です。
通関をコントロールして黒字にしたのではないのか?という話
さすがに、『朝鮮日報』が「ホントに?」という記事を出しております。
以下に記事の一部を引用してみます。
来る09日の大統領選挙を控えた状況で金融危機以後最悪の貿易収支が現実化する場合、批判が激しくなることを懸念し、いわゆる’押し出す’輸出とエネルギー輸入の通関遅延がなされたのではないかという観測も提起される。
(中略)
ソン・ホヨン産業部の輸出入課長は「我が国の輸出入は月初にはエネルギー輸入が多いが下旬になるほど半導体などで輸出が増える仕組み」とし「ロシア・ウクライナ戦争による影響はまだないが適宜注視している」と話した。
(後略)
大統領選挙をにらんで政府与党が批判を受けないように、通関でとにかく輸出を増やし、エネルギー輸入の通関を遅延させたのではないか――という観測を披露しています。
鈴置高史(すずおき たかぶみ)先生のおっしゃるとおりであれば、韓国の通関ベースの統計はインチキですので、このような政権に対する忖度は十分にあり得ると見なければなりません。
韓国の貿易収支をwatchし続けているMoney1にいわせていただくなら、このような黒転は今に始まったことではありません。
(吉田ハンチング@dcp)