04月01日はエイプリルフールということで、各国でさまざまな「うそ祭り」が開かれています。しかし、お隣の韓国ではエイプリルフールにかこつけ、学生団体が文在寅大統領に対し謝罪を要求する運動が起こっています。
04月01日11時(現地時間)、韓国の大統領府、いわゆる青瓦台の噴水前に「新全国大学生代表者協議会」という学生団体が陣取りました。
同団体は、
「(文在寅大統領は)有能でもなく、道徳的でもなかった」
などと書かれたプラカードや、国政を風刺するページにアクセスするQRコードを展開。文大統領が行った政策への責任追及を行うと同時に謝罪を要求しました。
同団体の代表によると、「若者の中ではエイプリルフールをきっかけに反省する風習がある。文大統領も謝るのが恥ずかしいのなら、エイプリルフールを言い訳に国民に謝るべきだ」と主張しました。
2019年には同団体の会員が文大統領を侮辱したとして告訴されており(最終的に告訴は取り下げ)、その際は皮肉を込めた謝罪声明を出すなど常に現政府に対して批判的な体制を維持しています。
今回も記者会見で「過去には私たちに反省の機会を施してもらったので、私たちも反省する機会を(文大統領に)与えたい」と皮肉たっぷりにコメント。
さらには、
「参謀の責任、野党の責任、国民の責任にしてはいけない」
「この5年間、国民は文大統領の実験体」
「愚かな大統領の過ちを国民が負担する必要はない」
とこき下ろしました。
会見後、同団体の代表らは書簡を渡すため青瓦台に向かいましたが、果たして同団体の思いは文大統領に届くのでしょうか。
まあエイプリルフールだとしても文大統領が謝罪する可能性は低いかもしれませんが……。
⇒参照:『朝鮮日報』「“만우절 핑계로라도 사과하라”… 대학생 단체, 靑 앞에서 文 5년 규탄」
(中田ボンベ@dcp)