大変に熱い戦いが繰り広げられております。2022年04月25日(月)21:39現在、先の記事でご紹介した「1ドル=1,252ウォン」と値は変わらないのですが激闘です。
以下の直近の1分足をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
弾幕が厚いプライスアクションが登場しています。
日足で時間軸を引いてみると以下のようになります。
2020年03月のドボン寸前だった時期のウォン安水準に入りました。「1ドル=1,250ウォン」を超えるとスルスルとさらに上昇する可能性があります。恐らく韓国通貨当局も寝ている場合ではないでしょう。
2020年03月のウォン安を救ったのは、『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)が緊急で締結した「ドル流動性スワップ」(韓国側呼称は「米韓通貨スワップ」)でした。
そのため、先にご紹介したとおり、『朝鮮日報(日本語版)』が「日米韓の三角通貨スワップだ」などと記事を出すのも無理はないのです。このウォン安急騰を救ってもらうつもりです。
面白いことに、韓国メディア『毎日経済』の記事にも「通貨スワップだー!」という記事が出ています。一部を以下に引用します。
ドルウォンレートが心理的抵抗線である1,250ウォン台に近づき、2年ぶりに最低値に下がったのは国内外の要因が複合的に作用した結果だ。
アメリカ合衆国の緊縮、中国発ロックダウンの衝撃と共に追加予編成などを控え、国内金融市場リスクが浮上しているためと分析される。
外国為替当局の口先介入でも市場が安定せず、「韓米通貨スワップ締結」が必要だという指摘が出ている。
心理的抵抗線が、なぜか「1ドル=1,200ウォン」から「1,250ウォン」に上がっています。ウォン安圧力が強く「1,200ウォン」など望むべくもないからでしょう。
韓国メディアも「通貨スワップだ!」と言い出すほどうろたえています。
しかし、大変残念なことに、アメリカ合衆国はインフレ退治で金融引き締めに向かわないといけないのです。韓国のご都合を考えて、ドル供給を行うような協定を結んでくれるでしょうか。
さあ韓国は困りました。
(柏ケミカル@dcp)