「韓国のAmazon」と呼ばれる『Coupang(クーパン)』の株価が大低迷となっています。『クーパン』は、『ソフトバンクグループ』の総帥・孫正義CEOが投資を行った韓国企業としていられていますが、株価はずっと低迷を続けています。
『クーパン』という会社は2010年の創業以来黒字を出したことは一度もありません。万年赤字の会社です。
先にご紹介したとおり、2021年も赤字で、決算書に「売上が1.5倍になりました」なんて書いていましたが、なんのことはない営業赤字は「3.3倍」になったのです(以下の過去記事を参照してください)。
【韓国のAmazon】売上1.5倍にして損失が3.3倍に拡大!
鳴り物入りでアメリカ合衆国市場に株式を上場した韓国『Coupang(クーパン)』。同社は韓国のAmazonと呼ばれ、あの『ソフトバンク』グループの投資ファンド『ビジョンファンド』が投資を行ったことでも有名です。しかし、この『クーパン』は創業...
で、以下の『クーパン』の株価チャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足)。
直近2022年04月26日の終値は「13.19ドル」。上場以来の最低価格になりました。
日足のママで上場した日まで時間軸を引くと以下のようになります。
いかにひどいことになっているのかお分かりいただけるでしょう。
上場初値が「63.50ドル」ですから、株価は79.2%ダウンです。
この「63.50ドル」から「13.19ドル」までの下落で時価総額795億ドル(約10兆1,673億円)が蒸発しました。
この先も赤字経営を続けると、信用を失って、いつか資金が調達できなくなり資金ショートも考えられます。『クーパン』は正念場を迎えています。
ちなみに孫正義CEOは、『クーパン』株の売却によって投下した資金30億ドルのほとんどはすでに回収しています。
(吉田ハンチング@dcp)