2022年01月06日、『韓国銀行』が2021年第3四半期の資金循環統計を公表しましたので、データをご紹介します。
部門別金融資産・負債の動向:2021年第3四半期
資産の部
家計(Households and NPISHs1):4,845.8兆ウォン
企業(Non-financial corporations):3,506.4兆ウォン
政府(General government):2,216.0兆ウォン
小計:1京568.2兆ウォン負債の部
家計(Households and NPISHs1):2,211.1兆ウォン
企業(Non-financial corporations):3,162.3兆ウォン
政府(General government):1,234.7兆ウォン
小計:6,608.2兆ウォン資産/負債※
家計(Households and NPISHs1):2.19
企業(Non-financial corporations):1.11
政府(General government):1.79
※資産が負債の何倍あるか示す。つまり、1以上であれば資産の方が多く安心できることになる(一応:資産の中身が問題なので)。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Flow of Funds during the 3rd quarter of 2021(preliminary)」
韓国の政府・企業・家計の3部門の負債は、報道に現れる数字より大きな金額になっています。
英語版で世界に向けて公開する「資金循環統計」に瑕疵があるわけがないので、このデータを信じるなら、韓国の政府・企業・家計の負債合計は「6,608兆ウォン」もあることになります。3部門でGDPの3倍を超えます。
家計に限って見ると、資産が「4,845.8兆ウォン」と負債の2.19倍あって大丈夫そうに見えるのですが(企業は資産額の負債額の1.11倍しかない点にもご注目ください)、注意しなければならないのは、この資産の多くが不動産ではないのか、という点です。
韓国では不動産価格が急騰し、大きく資産価値も膨らみました。しかし、調整局面がきて不動産価格が下落した資産価値はこのままでは済みません。調整が大きければ資産価値も大きく減ります。
資産額の方が大きいので大丈夫といえないのが興味深いところです。
(吉田ハンチング@dcp)