2022年06月01日、韓国で「全国同時地方選挙」が終わりました。
結論からいえば、現与党『国民の力』の圧勝です。17の第一級行政区画のうち、12で『国民の力』候補が押さえました。
ソウル:『国民の力』
釜山:『国民の力』
大邱:『国民の力』
仁川:『国民の力』
光州:『共に民主党』
大田:『国民の力』
蔚山:『国民の力』
世宗:『国民の力』
京畿:『共に民主党』
江原:『国民の力』
忠北:『国民の力』
忠南:『国民の力』
全北:『共に民主党』
全南:『共に民主党』
慶北:『国民の力』
慶南:『国民の力』
済州:『共に民主党』
『国民の力』が圧勝したので、誕生したばかりの尹錫悦(ユン・ソギョル)政権はほっとひと息です。国民が新政権と与党を承認したと見ることができ、自信を持って政策を進めていけるようになりました。
2024年の国会議員選挙に向けて弾みがつきました。
李在明さんは当選!
一方の国会議員の補欠選挙の方ですが、注目されていた李在明(イ・ジェミョン)さんは当選しました。しぶといですね。
傑作なのは、『共に民主党』本部で指導部と共に選挙速報を見守っていたのですが、第一報が出て10分後には開場を後にしたことです。
『共に民主党』は先の全国同時地方選挙では(第一級行政区画で)「14」を押さえる圧勝だったのですが、今回は惨敗です。
負けそうとみるとさっさと開場を後にするなど、大統領選挙のときもそうでしたが、実に李在明(イ・ジェミョン)さんらしい行動です。
李在明(イ・ジェミョン)さんはそもそも一匹狼的な人で、決して党人との関係がうまくいっているわけではないのです。何度もご紹介していますが、文前大統領とも遺恨があって本来であればいがみ合う仲です。
韓国メディア『NEWSIS』には「一人で生還 李在明責任論浮上」というタイトルの記事が出ています。しかし、もともと党について責任を負うような人ではありませんので、「責任論」が浮上するだけ無駄というものです。
野党に転落した『共に民主党』はこの選挙結果でかなり苦しくなりました。
もちろん、まだ国会では過半数を押さえていますので立法府における力は残しています。尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は、国民の支持を失うことなく政権を運営し、「2024年の国会議員選挙での勝利」を目指すことになります。
(吉田ハンチング@dcp)