短信ですが、韓国の文在寅前政権の産業通商資源部の長官が監獄行きになるかもしれませんのでご紹介します。誠に申し訳ありません。
2022年06月13日、韓国のソウル東部地検刑事6部はいわゆる「ブラックリスト疑惑」に関係して、白雲揆(ペク・ ウンギュ)元産業通商資源部長官の事前拘束令状を請求した、と明らかにしました。
この「ブラックリスト疑惑」は、Money1でも先にご紹介したとおり、産業通商資源部が傘下の『南東発電』『南部発電』などの公的企業の社長に退職を要求したというものです。文在寅前大統領の掲げた「脱原発」にそぐわない人物の首をすげかえるためです。
当時からこの疑惑はありましたが、文政権の間は手が付けられませんでした。また現在の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が検察総長を辞めたとたんに捜査はストップしていました。
しかし、2022年03月28日、ソウル東部地検は辞職に追い込まれた『南東発電』『南部発電』など産業通商資源部傘下の発電子会社4社に押収捜査をかけ、06月09日にはとりあえずの本丸である白雲揆(ペク・ ウンギュ)元産業通商資源部長官を被疑者の身分で召還。
14時間にわたって取り調べを行ったのです。
韓国メディアの報道によれば、白雲揆(ペク・ ウンギュ)さんの直接の指示、また青瓦台・大統領府の介入があったかを集中的に調べたとのこと。
――で、ここにきて検察は拘束令状の請求に踏み切りました。
ブラックリスト疑惑は、同様の構造で文政権で環境部長官を務めた金恩京(キム・ウンギョン)さんが起訴され、「環境部が所管する機関の役員人事に不当に介入した職権乱用権利行使妨害などの罪」を認定され、2022年01月27日、大法院(最高裁に相当)で懲役2年の実刑判決を下されています。
白雲揆(ペク・ ウンギュ)さんが同様に起訴、実刑判決となると、文政権で長官を務めた人物で2人目の監獄行きとなります。
注目は、このブラックリスト疑惑でどこまで前文政権の中枢に迫れるかです。検察の捜査は文在寅前大統領まで届くでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)