「韓国のAmazon」と呼ばれる通販大手『Coupang(クーパン)』の流通拠点(大型倉庫)で不幸な火災がありました。鎮火まで2日もかかるという大火で、地下2階、地上4階建ての物流センター(延べ床面積12万7,178平方メートル)は全焼。
当然『クーパン』は火災保険をかけていたのですが、この保険金支払いによって保険会社が危ないかもという話が、韓国メディア『韓国経済』に出ています。
保険業界によると、『クーパン』の保険加入金額は以下のとおり。
建物自体:1,369億ウォン
物流施設: 705億ウォン
棚卸資産:1,947億ウォン
小計:4,021億ウォン
物流施設: 705億ウォン
棚卸資産:1,947億ウォン
小計:4,021億ウォン
とにかく全焼したわけですので、この全てが火災の被害対象です。
計4,021億ウォン(約394.0億円)のうち、10%は『クーパン』の負担ですので、残り「3,618.9億ウォン」(約354.7億円)が保険会社の支払いとなります。
このうちの70%を超える「約2,800億ウォン」(約274.1億円)は海外の再保険会社が負担することになるとのこと。
ただ、韓国内の保険会社も無傷ではいられず、7社で計約800億ウォン(約78.4億円)を支払わなければなりません。そもそも規模がそこまで大きくない韓国の保険会社にとってこれは大きな負担です。
通販大手の火事が韓国保険会社の屋台骨を揺さぶる事態になるかもしれません。予想外の大火でしたので、後始末にかかるお金も巨額となっています。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「クーパン火災3,600億保険金…背筋曲がる保険会社」
(吉田ハンチング@dcp)