2022年07月07日、『韓国銀行』が05月の国際収支統計(暫定版)を出しました。非常に興味深い結果です。ぜひご注目ください。
以下が経常収支の結果です。
2022年05月
貿易収支:27億4,180万ドル
サービス収支:-1,600万ドル
第1次所得収支:14億5,050万ドル
第2次所得収支:-3億1,640万ドル
経常収支(上記4つの合計):38億5,990万ドル⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
2022年05月の経常収支は「38億1,640万ドル」の黒字で締まりました。
以下の記事で「05月の経常収支は黒転する」と書きましたが、そのとおりになりました。良かったです。
ご注目いただきたいのは経常収支の黒字額が激減している点です。2021年と2022年の経常収支の金額を比較してみます。
以下をご覧ください。
オレンジの2022年のラインは常に青の2021年のラインの下にあります。つまり、昨年よりも黒字額が少ないということです。2022年04月は「残酷な四月」でついに赤字に転落しました。
ご注目いただきたいのは、直近の05月です。
2021年05月は経常収支が「104億630万ドル」あったのに、2022年05月には「38億5,990万ドル」になりました。
なんと「65億4,640万ドル」も減少したのです。「-62.9%」です。
何度もご紹介していますが、韓国は「貿易収支の減少・赤字転落による経常収支の減少(および赤字転落)」があると危なくなります。外貨準備が詰めなくなって、資金不足を外国からの融資で補い、その償還に行き詰まってドボン騒動を起こしてきたからです。
韓国政府は「韓国のファンダメンタルズは良好」などと言うかもしれませんが、全く賛成できません。経常収支の激減がはっきり現れました。
(吉田ハンチング@dcp)