2022年08月01日、韓国の関税庁から07月の輸出入動向が公表されました。暫定版ではありますが、通関ベースでの07月の輸出入、貿易収支が締まりました。
07月01~20日時点では「貿易収支:-81億200万ドル」でした。これがどうなったのか、以下をご覧ください。
2022年07月
輸出:607億ドル
輸入:653億6,900万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-46億6,900万ドル2022年01~07月累計
輸出:4,111億5,500万ドル
輸入:4,261億8,000万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-150億2,500万ドル⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’22年07月の輸出入の現状」
07月は(暫定ながら)「-46億6,900万ドル」となりました。ということは、07月21~31日は以下のように回ったことになります。
輸出:234億5,500万ドル
輸入:200億2,100万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):+34億3,400万ドル
最後の11日間だけで「+34億ドル」というのもにわかに信じがたいですが、これは韓国通関統計の特徴です。
関税庁、通商産業資源部の説明によれば「月末には輸出が増え、輸入は減る傾向があるから」となっています。
今さらの話なのでこれは置きますが、以下の2021年と2022年の貿易収支の比較をご覧ください。
2021年は12月だけ赤字でしたが、2022年(オレンジの線)は、ここまで7カ月のうち5カ月が赤字です。しかも04~07月と4カ月連続赤字になりました。
いくら通関ベースとはいえ、4カ月赤字は韓国通貨危機時の2008年06~09月以来、実に14年ぶりのことです。
2021年は01~07月で貿易収支は「+190億8,500万ドル」あったのですが、2022年は「-150億2,500万ドル」です。赤字転落したのみならず、天地が「341億1,100万ドル」もあります。
貿易のもうけが「341億1,100万ドル」も減ったのです。
韓国は貿易一本で食べている国なので、貿易でもうからなくなると国が傾きます。問題はこれで「経常収支」がどうなるかですが……通関ベースで「-46億6,900万ドル」なので、国際収支統計での貿易収支は恐らく薄い黒字になるでしょう。
韓国政府は薄氷を踏む思いをしているに違いありません。
(吉田ハンチング@dcp)