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韓国『アシアナ航空』が赤字。負債が「自己資本の65倍」ある!

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2019年終わりから事実上破綻しており、再建のために『大韓航空』との合併が進められた韓国『アシアナ航空』ですが、業績は回復傾向にあって、もう合併しなくても大丈夫なのでは?という感すらありました。

しかし、2022年上半期の業績を見ると「そうでもないか」という感じになっています。以下が公示されたデータです。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

2022年第2四半期
総売上:1兆5,492.8億ウォン
営業利益:1,395.0億ウォン
当期純利益:-2,129.2億ウォン

2022年上半期累計
総売上:2兆7,955.3億ウォン
営業利益:2,830.2億ウォン
当期純利益:-2,594.7億ウォン

『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト

営業利益は黒字まできたのですが、純利益で赤字になってしまっています。

第2四半期単体では「営業利益:1,395.0億ウォン」ですが、これが当期純利益になると「-2,129.2億ウォン」と赤転しています。

上半期累計でも同様です。

リース代で赤字に転落する!ウォン安が大問題

なぜこんなことになるのかというと、『アシアナ航空』の説明によれば、航空機リースの代金がかさんでおり、またドルウォンレートが大幅にウォン安に傾いているためとのこと。

例えば、リース代が同じ「ドル建て金額」で済んだとしても、ウォン建てにすれば「1,200ウォン」のときと「1,300ウォン」のときとでは、「8.3%」も違います。

『アシアナ航空』は上半期規準で80機を保有しています(旅客機69 + 貨物機11)。このうち50機がリース運用で、費用はほとんどドルで支払っています。この支払いが『アシアナ航空』の経営を圧迫しているのです。

ただし、航空需要が回復しつつありますので、ここで運用機数を絞るというのも得策とはいえません。実は2021年末には82機を保有していたのですが、リース代がかさむというので2機削減したのです。

ウォン安が進む限り、また保有機数を絞らない限りこの問題は容易に覆すことはできないでしょう。悩ましいところです。

負債比率が急騰した!

さらに問題なのは、負債比率が急騰している点です。

2022年上半期規準で負債比率はなんと6,544%になります。

負債比率が6,544%ということは、負債が自己資本の65.44倍もあることになります。

韓国では負債比率が200%(つまり負債が自己資本の2倍)に達すると「危ない」とみなしますので、『アシアナ航空』は危ないどころではありません。

もっとも危ないからこそ事実上破綻に追い込まれて身売りとなったわけですが。

『アシアナ航空』の外貨建ての負債は「4兆8,664億ウォン」に達します。この負債の利払いもまた、『アシアナ航空』を赤字に転落させる大きな原因となっているのです。

さらに、この利払いはウォン安になればなるほど困ります。外貨の調達に余計にウォンがいることになるからです。

ちなみに、ドルウォンレートが10%上がる(ウォン安が進む)と、利払い負担が3,586億ウォン増すという構造になっています

返済できるのか?」ですが、この点においては『大韓航空』と合併して財務状況を改善するつもりだったので、致し方ない部分もあります。

しかし、合併についても暗雲が垂れこめているのです。

EU、アメリカ合衆国などから合併について承認を受けなければならないのですが、承認不可となる可能性が高まっています。

承認が得られなければ、合併は雲散霧消します。これも『アシアナ航空』にまつわるリスクです。

総じていえば、『アシアナ航空』はいまだ暗い空を飛び続けているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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