韓国は(通関ベース)とはいえ貿易赤字が連続しており、経常収支の黒字が昨年に比べて大きく減少しています。つまり、外貨が詰めなくなってきています。
しかし、韓国から外国への投資(資金流出)は急増しているのです。
国際収支統計で見ると、2022年01~06月の直接投資(資産)は「369億9,980万ドル」(約5兆368億円)に上ります。つまり、それだけのお金が韓国から出ていったのです。
何が起こっているのかというと、入ってくる外貨が少なくなって、出ていく外貨が増えるという困った状況に陥っています(投資する時には外貨に換えますから)。
先にMoney1でもご紹介しましたが、『韓国銀行』関係者も懸念する外貨需給の不均衡です。
これはどこかでファイナンス(穴埋め)しないといけないわけで、韓国は2022年になってから外国からの融資を受けまくっています。つまり、外貨を借り倒しているわけです。
論より証拠。『韓国銀行』が公表している国際収支統計の、「金融融資」その他投資、融資負債の部のデータを以下に切り出してみました。
⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
黄色でフォーカスしたセルが、2022年01~06月の融資負債です。政府、『韓国銀行』、銀行など主体はともかく、その期間に外国から調達した金額の合計になります。
合計は「256億2,620万ドル」(約3兆4,885億円)。6カ月で約256億ドルも資金調達を行っているのです。
融資ですから利子を付けて返す金額です。
韓国がドボン騒動を起こすのは、いつも対外債務の返済についての懸念が生じたときです。対外債務の増加については別記事にいたしますが、このように調子に乗って外貨の調達を行っていると、その先は崖っぷちかもしれません。
韓国の外貨調達については注目しなければなりません。
(柏ケミカル@dcp)