小ネタかもしれませんが、弱体化し続けている韓国自動車産業に関わる話なのでご紹介します。
韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、政府機関の財務状況を問題視しています。先にご紹介したとおり、政府機関は保有する資産22.6兆ウォン分を5年間で売却することになりました。
韓国メディアはこの動きを「政府機関の構造調整」と呼んでいます。
売却する資産の中身に興味深い項目があることが分かりました。
国策銀行『産業銀行』は『韓国GM』の株式の約17%を持つ大株主ですが、これを全部売却するつもりです。
現在の『韓国GM』は、もともと『大宇自動車』でした。2000年似経営破綻し、アメリカ合衆国の『GM』(ゼネラルモーターズ)が買収。2002年に『GM大宇オートアンドテクノロジー(GM大宇自動車技術)』となりました。
韓国の自動車産業を存続させるため『産業銀行』も支援し大株主になったのです。2011年には『韓国GM』に社名変更。労働争議に苦しめられてきましたが、とりあえず赤字でも存続し続け、現在に至ります。
『産業銀行』は保有株式を処分するのは2028年以降としていたのですが、今回の構造調整でこれを早めることにしたわけです。
かねてより韓国での事業をどうするのか、「撤退しようかなぁ」という意思も見せていた『GM』がどう動くのか、注目です。
(吉田ハンチング@dcp)