短信です。誠に申し訳ありません。
2023年01月13日、韓国の金融通貨委員会は基準金利を0.25%上げることを決定しました。予定どおりですが、これで7回連続の金利上昇判断です。
以下は、『韓国銀行』が出したプレスリリースの全文です。面倒くさい方は、強調文字・赤アンダーラインの部分だけでもお読みいただければ幸いです。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。□ 金融通貨委員会は、次の通貨政策方向決定時までに韓国銀行基準金利を現在の3.25%から3.50%に上方調整して通貨政策を運用することにした。
国内経済の成長率が去る11月の見通しより低くなると予想されるが、物価上昇が依然として高い水準であり、今後も相当期間目標水準を上回ると見込まれるため、物価安定のため基準金利を0.25%追加で引き上げる必要があると判断した。
□世界経済は、インフレが国際原油価格の下落などの影響で鈍化し始めたが、依然として高い水準を維持する中で、これに対応した主要国の政策金利の引き上げが続き、景気鈍化が続いた。
国際金融市場ではアメリカ合衆国連銀の金利引き上げ速度調整、欧州中央銀行などの通貨緊縮強化の見通しなどで合衆国ドル貨の弱勢が続いた。
今後、世界経済と国際金融市場は、グローバルインフレの鈍化速度、主要国の通貨政策の変化とドル貨の動き、防疫政策緩和後、中国経済の展開状況、地政学的リスクなどに影響を受けると見られる。
□国内経済は輸出が大幅に減少し、消費の回復の流れが弱まるなど、成長傾向の鈍化が続いた。
雇用は全体的に良好な状況だが、景気鈍化で就業者数増加幅縮小が続いた。
今後、国内経済はグローバル景気鈍化、金利上昇などの影響で成長傾向が弱まり、今年の成長率が去る11月の見通し(1.7%)を下回ると予想される。
今後の成長見通しには中国経済の回復速度、主要国景気鈍化などに関する不確実性が大きい状況だ。
□消費者物価は石油類の価格上昇の鈍化にもかかわらず、加工食品の価格上昇幅の拡大、電気・ガス料金の引き上げの影響などで、12月にも5.0%の高い上昇を続けた。
コアインフレ率(食料品およびエネルギー除外指数)は4%台前半でわずかに下落し、短期期待インフレ率は3%台後半に鈍化したが、依然として高い水準を示した。
今後、消費者物価上昇率は01~02月中に5%内外を示し、基底効果、需要圧力の弱化などで徐々に下がり、年間上昇率は11月の予測値(3.6%)に概ね一致すると予想される。
今後物価見通しには国内外の景気鈍化程度、電気 ・ガス料金など公共料金の引き上げ幅、国際原油価格および為替レートの動きに関する不確実性が大きいと判断される。
□金融・外国為替市場では市場安定化対策、合衆国連銀の金利引き上げスピード調整などで不安が緩和される様子を示している。
長期市場金利が下落し、社債および企業手形(CP)スプレッドが縮小し、ウォン/ドルの為替レートが大幅に下落した。ただし、不良債権、プロジェクトファイナンス(PF)資産担保部企業手形(PF-ABCP)などに対しては高い信用不安感が維持されている。
家計ローンは減少傾向を継続し、住宅価格は首都圏と地方の両方で下落幅が大きく拡大した。
□金融通貨委員会は今後の成長傾向を点検しながら、中期的な時計で物価上昇率が目標水準で安定できるようにする一方、金融安定に留意して通貨政策を運用していくだろう。
国内経済の成長率が低くなるだろうが、物価が目標水準を上回る高い上昇を継続すると予想されるため、物価安定に重点を置いて緊縮基調を続ける必要がある。
ただし、成長の下方リスクと金融安定側面のリスク、これまでの金利引き上げ波及効果、インフレ鈍化速度、主要国の通貨政策の変化などを綿密に点検しながら、追加の引き上げの必要性を判断していくだろう。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「通貨政策の方向」
『韓国銀行』は「緊縮傾向は続けるべき」としていますので、金利アゲ方向は変わりません。
これで韓国の基準金利は「3.50%」となりました。
韓国:3.50%
アメリカ合衆国の政策金利との差はこれで上限「1.0%」に詰まっています。
7回連続の金利上昇によってあちこちに「きしみ」が出ていますが、韓国の金融当局はなんとか凌いでいくしかありません。
(吉田ハンチング@dcp)