2022年12月29日、韓国の産業通商資源部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官と金融委員会の金周顕(キム・ジュヒョン)委員長が協議会を持ち、「輸出ドライブ」と「100兆ウォンの投資計画」推進について現場同士の話し合いを行いました。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年の輸出・投資プラスのための最初の歩み、産業部-金融委『輸出・投資金融支援協議会』開催」
上掲は産業通商資源部が出したプレスリリースですが、この中で「自動車、造船、鉄鋼、二次電池、半導体など主要産業の来年の見通しと今後の投資計画を共有」とし、「政策金融では5大核心産業分野に支援を集中する」と述べています。
5大核心産業分野での政「策金融による対応」というのは、以下のようになっています。
➀グローバル超格差産業への支援
➁未来有望新産業への支援
➂事業再編および産業構造の高度化
➃ユニコーン中小・中堅育成
➄対外状況の悪化に伴う企業経営難を解消
李昌洋(イ・チャンヤン)長官の発言をプレスリリースから拾ってみると……。
「来年度、韓国経済はグローバル景気低迷に伴う輸出と投資の萎縮、自国優先主義、エネルギー危機などで非常に余裕のない状況になると予想される」
「難しい状況の中でも、韓国企業が目指す100兆ウォンの投資計画と6,800億ドル以上の輸出が支障なく成し遂げられるように、金融の積極的な役割を求める」
「限界企業はあっても限界産業はない」
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年の輸出・投資プラスのための最初の歩み、産業部-金融委『輸出・投資金融支援協議会』開催」
韓国企業による100兆ウォンの投資「6,800億ドル以上の輸出」を目標としている、とのこと。
ただし、企業は業績が下がっているので投資計画を縮小する方向にあります。また、金利が急騰しているので資金を集めにくい状況です。
そこで金融をどうするかですが――金融委員会の金周顕(キム・ジュヒョン)長官の言葉をプレスリリースから拾ってみると……。
「企業が難しい条件の中でも生産と雇用を維持し、さらに今後の経済が生きていくため、競争力を持って成長できるように金融分野で積極的に裏付ける」
「対内外経済状況で韓国企業の困難が大きくなる中、省庁別産業政策を反映して政策金融総額81兆ウォンを集中供給する計画だ」
「これを基に、民間金融機関でも100兆ウォン投資計画に積極的に呼応することを期待する。
現場の声を忠実に反映し、産業界と金融圏との緊密な協力と理解を通じて金融が韓国産業の発展に寄与できるだろう」
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年の輸出・投資プラスのための最初の歩み、産業部-金融委『輸出・投資金融支援協議会』開催」
金融委員会の金周顕(キム・ジュヒョン)長官は「81兆ウォンを供給する計画」と述べました。
巨額ですが、「民間からも呼応してほしい」と要請も忘れていません。要するに「お金を出しなさい」ということですが、金融委員会の要請なので金融圏は聞くしかありません。具体的にどうやってお金を供給するかはプレスリリースの中にはありませんが要注目です。
2022年は6,800億ドルの輸出を達成したようですが(まだ最終結果が産業通商資源部から出ていません:2023年01月01日17:00時点)、結局(通関ベースの)貿易収支は赤字でした。
輸出額だけ増えてもダメで、もうからないと(黒字にならないと)結局、韓国経済は傾くことになります。
2023年の貿易収支がどのように推移するのか、韓国政府のお手並み拝見です。
(吉田ハンチング@dcp)