2023年01月12日、『韓国銀行』が「2022年12月の国際金融・外国為替市場動向」を公表しました。この中に外国人投資家が、韓国の株式市場、債券市場で資金をどのように投入したのかのデータがあります。
以下をご覧ください。
このデータは「買収 – 売却」で純買収額を表しています。いわば「買い越し金額」です。そのため、プラスであれば資金投入、マイナスであれば資金流出を示しています。
2022年12月、外国人投資家は株式市場に3.1億ドル投じましたが、債券市場からは「27.3億ドル」も抜きました。
株式市場、債券市場合わせて「24.2億ドル」の資金流出です。
これで2022年が締まったわけですが、上掲のとおり、
2022年
株式:-60.9億ドル
債券:117.2億ドル
小計:56.3億ドル
株式:-60.9億ドル
債券:117.2億ドル
小計:56.3億ドル
で、外国人投資家は2022年も株式市場から計60.9億ドルを抜いています。
しかも、
2020年:-182.4億ドル
2021年:-174.4億ドル
2022年:-60.9億ドル
小計:-417.7億ドル
2021年:-174.4億ドル
2022年:-60.9億ドル
小計:-417.7億ドル
と3年続けての売り越しで、計「417.7億ドル」も資金を流出させています。
ご注目いただきたいのは、債券市場です。計117.2億ドルの資金流入になっていますが、これはコロナ禍に見舞われた2020年の「217.1億ドル」よりも約100億ドルも少ないのです。
ウォン安が急進した影響が大きいと見られますが、2023年がどうなるのか要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)