1997年のアジア通貨危機のドボン騒動以降、韓国では時に死神といわれる『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)。
2023年01月31日におなじみの「WEO」(World Economic Outlook:世界経済見通し)を出しました(上掲は表紙)。
この中に2023年の経済成長率の予測があるのですが、『IMF』は韓国を下げました。以下をご覧ください。
韓国の経済成長率予測
2023年:1.7%(-0.3%)
2024年:2.6%(-0.1%)
2023年の韓国は「1.7%」と1%台の予測へと下方修正しました。
本件について、例えば韓国メディア『NEWSIS』は「韓国とは異なり、合衆国、中国、ドイツ、日本など主要国は上方修正し、世界経済成長率は0.2%上方の2.9%と見通した」と悔しそうに書いていますが、各機関の予測は、
各機関の予測
韓国政府(企画財政部):1.6%
『韓国銀行』:1.7%
『OECD』:1.8%
『ADB』:1.5%
『韓国開発研究院』:1.8%
韓国政府(企画財政部):1.6%
『韓国銀行』:1.7%
『OECD』:1.8%
『ADB』:1.5%
『韓国開発研究院』:1.8%
ですので、「2022年:2.6%」から「1%台に落ちる」というのは皆さんの(現時点での)コンセンサスなのではないでしょうか。
『IMF』の予測が気に入らないのは、2023年に日本が「1.8%」に上方修正されたからではないでしょうか。韓国が1.7%なので、『IMF』の予測が当たると日本の方がいい数字になってしまうのです。
各国事情が違いますので、あまり気にしない方がいいのではないでしょうか。当たるとも限りませんし。
(柏ケミカル@dcp)