2024年08月06日、韓国の忠清南道・錦山郡錦山邑のタワー式駐車場で、充電中の『起亜自動車』電気自動車EV6が炎上しました。
何が面白いかというと、この火事を起こしたEV6に搭載されている車載用バッテリーが韓国企業『SKオン』製のものだったことです。
↑駐車していたベンツの「EQE 350」が突然爆発炎上。延焼して140台の自動車に被害を及ぼす大火事となりました。
Money1でもご紹介した、08月01日に発生し約140台の自動車を巻き込んだマンション地下駐車場の電気自動車火災。
火元となったベンツの電気自動車に搭載されていた車載用電池は、中国企業『Farasis Energy』の製品だったことが判明しました。
韓国メディアは「それみたことか」と、中国製電池など使うからだ――といわんばかりの記事を出しました。
例えば、以下は『朝鮮日報』の記事です。
↑「なぜ1億もするベンツに業界10位そこそこの中国企業のバッテリーを用いたのか」というタイトルの『朝鮮日報』の記事/スクリーンショット/Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください
どのように書いているのか、以下に記事の一部を引用します。
08月01日、仁川青羅のマンションの地下駐車場で発生した電気自動車の火災事件を契機に、全国のアパート各地で電気自動車の駐車を巡る紛争が起きている中、火災が最初に発生した車両であるメルセデス・ベンツEQEに中国企業「Farasis(ファラシス)」のバッテリーが搭載されていたことが、08月05日の国土交通部の調査結果で確認された。
この事実が明らかになると、世界最高水準の高級車として知られるメルセデス・ベンツがなぜ世界第10位の中国バッテリー企業の製品を使用したのかという疑問が浮上しています。
オンラインの自動車愛好会では「1億ウォンの車に聞いたこともないバッテリーが搭載されているなんて失望だ」との反応も出ている。
(中略)
業界によると、メルセデス・ベンツは2010年代に電気自動車への転換を進める際、初期モデルには『LGエナジーソリューション』などのバッテリーを搭載していた。
しかし、2018年にベンツの親会社であるダイムラーは中国の新興企業『ファラシス』と10年間で170GWh規模のバッテリー供給契約を結んだ。
2020年には、メルセデス・ベンツが『ファラシス』の株式3%を取得し、協力を強化した。
これにより、2022年から発売された準大型電気自動車EQEの主要供給者は『ファラシス』となった。
当時、国内バッテリー企業もベンツへのバッテリー供給を目指して競争に参加したが、落選した。
業界関係者は、
「名前も聞いたことがない新興企業なので、われわれも不思議だった。
中国のバッテリーはわれわれよりも30~40%安いが、ベンツは実力が不足している部品メーカーでもベンツ自身の技術力でそのレベルを引き上げられるという自信が強かったようだ」と述べた。
(後略)
ひしひしと「そんな聞いたこともないような中国企業の車載用電池を採用するからだ」という、嘲笑が感じられる書きようです。
「昔のように『LGエネルギーソリューション』製など韓国企業の電池を使っていれば良かったのに……という点も、この記事の言いたいことでしょう。
ところが!
06日には、上記のとおり『起亜自動車』のEV6が炎上。
大変おなかが痛いことに、同車は韓国企業『SKオン』」で生産した韓国産バッテリーを使っていることが判明したのです。
再度、今回の火事の模様を下掲します。
車体下部から燃えているのが分かりますが、これはクルマの底に這わせるように設置しているバッテリーから炎上したことを示唆しています。
消防当局もバッテリーが火元と見ており、火災当時は充電が完了した状態で充電器が差し込まれたママだった――とのこと。
幸いなことに人的被害はありませんでしたが、沈下するのに1時間37分もかかりました。
それにしても、なぜ『起亜自動車』は燃えるような韓国産バッテーなどを搭載するのでしょうか。同じ燃えるなら、ベンツと同じく。3~4割安い中国製を使えばいいのではないでしょうか。
そうそう、しっかりした日本製を使ってみるといいかもしれませんね。
(吉田ハンチング@dcp)