傑作な事態となりました。さもありなんという話でもあるのですが、先にご紹介した韓国『現代自動車』の「アメリカ合衆国に74億ドルを突っ込んで電気自動車工場の施設を拡充する」という件で、同社労働組合が反対の意思表明を行いました。
国内に投資せよ!
だそうです。
韓国『現代自動車』米に8.1兆投入!韓国内には造らない
韓国『現代自動車』(正確には現代自動車グループ「HMG」)は、2021年05月13日、2025年までに電気自動車の生産設備などの拡充で74億ドル(約8,105億円)を投資することを公表しました。↑メディアセンターで公表されたリリース要旨とし...
↑でご紹介したとおり、『現代自動車』グループ(『起亜自動車』含みます)は2025年までに74億ドル(約8,105億円/約8.1兆ウォン)を投入して生産拠点を拡充するという以下のようなリリースを出しました。
これに対して、2021年05月17日、『現代自動車』労働組合(正確には『全国金属労働組合現代自動車支部』)は、以下のような意見表明しています。
「使用者の一方的な投資計画には明確な反対の立場を取る」
「海外工場への投資について組合員の不信感は募っている。労働組合にひと言の相談もなく、天文学的な金額の投資を決めたのは5万人の組合員と組合を無視する行為だ」
さらに注目すべきは以下の発言です。
「海外工場を拡大するより、品質力をベースに、高付加価値中心の国内工場を強化し、新産業※について国内工場に集中投資することこそ『現代自動車』が生きる道だ」
※新産業とはモビリティ・ロボット・都心航空交通などを指しています
『現代自動車』がどう生き残るのか、その戦略策定は経営陣の専権事項ですし、毎年賃金交渉で生産が滞(とどこお)るような環境でどのようにして高付加価値な製品を製造できるというのでしょうか。
経営陣に「海外製造拠点を拡充しよう」と決断させたのは、自分たち「労働組合」だということを理解していないのです。
このように、韓国に製造拠点を置くことはリスクでしかありません。『韓国GM』や『ルノーサムスン』はさっさと韓国から撤退すべきです。その方が気持ち良く仕事ができ、生産効率も上がるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)