結論からいえば、左派・進歩系政治勢力が尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を引きずり下ろすために必死です。朴槿恵(パク・クネ)大統領のように「怪しげな人物を政治介入させたとして、ロウソク集会のネタにするつもりです。
大統領執務室は青瓦台に置かない!
何があったかというと、事の起こりは大統領執務室の移転です。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「私は青瓦台に入って帝王的な大統領になるつもりはない」という公約を守るために、龍山に大統領執務室を設けました。
現在も龍山で執務を行っています。
しかし、大統領室・執務室の移転には反対の声がありました。というのは、青瓦台には有事のためのシチュエーションルームが地下バンカーに設けられているのに対して、それがない場所に移転するわけにはいかないからです。
で、白羽の矢が立ったのが国防部のある龍山です。国防部の建物の地下にはシチュエーションルームがあって、有事の際にはこれを使えばいいだろ――となったのです。
当然の選択というか、他の選択はありませんでした。有事に即応できるファシリティーを持つ建物が他にないのですから。
この引っ越しのおかげで、国防部の複数部署が玉突き式で移転となりましたが、まあ仕方ありません。
で、この移転に「巫俗人の天供(チョンゴン)」なる人物が関与していたという疑惑が持ち上がったのです。
話を広めたのは、プ・スンチャン元国防部報道官です(自身の回顧録本に記載)。
「シャーマンによる国政壟断」にもっていきたい!
「巫俗」というのは、朝鮮に土着のシャーマニズムです。シャーマンが神がかりになってお告げを行います。
疑惑と言うのもあまりにあほらしい話なのですが、この天供(チョンゴン)が、大統領執室の移転候補の一つであった陸軍参謀総長公館を訪問したというのです。つまり、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、移転に際して、シャーマンの言うことを聞いた、怪しげな民間人に政治介入させた――というのです。
『ニューストマト』というメディアが報じ、この件を解明せよと(よせばいいのに)『ハンギョレ』までが報じています。
なぜ、こんな胡散臭い話に乗るかといえば、朴槿恵(パク・クネ)大統領をひきずり下ろすときに、朴槿恵(パク・クネ)さんを昔から支えてきた崔順実(チェ・スンシル)さんとの関係を突いてうまくいったからです。この崔順実(チェ・スンシル)さんもまたシャーマンでした。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領に相似形の「シャーマン介入疑惑」を着せて「国政壟断事件」に拡大、引きずり下ろそうという意図が見え見えです。
「ローソク革命アゲイン」を狙っているのです。
「ウソばっかつくな!」と大統領室
このような動きに対して、第20代大統領室は、疑惑を提起したプ・スンチャン元国防部報道官、報道した『ニューストマト』と『韓国日報』の記者を警察に告発しました。
以下は大統領室が出した「実はこうです」なプレスリリース。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。大統領室および官邸の移転は、国民との約束である大統領選挙公約を履行したもので、多くの公務員による綿密な検討を経て実行したものです。
「占い師が意思決定に参加した」というとんでもない捏造疑惑を提起したのは、公務員と国民に対する侮辱であり、悪意のあるフレームです。
大統領府は悪意的、反復的にフェイクニュースを作り、拡散する行為に対して、一貫した基準に基づいて対応するという方針をすでに何度も明らかにしました。
「『天供(チョンゴン)が来たと聞いた』ことを聞いた」というような「風説の流布」レベルの疑惑を本として出版した元国防部職員と、客観的な追加事実確認もせずにこれを最初に報道した2つのメディアの記者を刑事告発することにしました。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国 第20代大統領室』公式サイト「’천공, 관저 이전에 관여’ 의혹 출판·보도? →”객관적 근거라도 있어야…악의적·반복적 가짜뉴스로 국민 모독”」
朴槿恵(パク・クネ)大統領の一件がありますので、大統領室がすぐさま刑事告発したのは大正解です。
呆れる他ありませんが、『ハンギョレ』は「事実を調べようとしないで口を封じるのはいかがなものか」という記事を出しています。政権サイドからお金をもらって社の幹部が辞めなくてはならなかったような『ハンギョレ』に、そのようなことを述べる資格があるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)