韓国メディア『国民日報』に興味深い記事が出ました。
韓国が中国と「第1回 中韓サプライチェーン協力調整会議」を開催したことが、2023年02月21日確認した――と奉じています。
以下の記事でご紹介した、韓国が虫のいいことをのたまっていた会議です。
アメリカ合衆国・中国の対立が激化しており、合衆国が中国を排除したサプライチェーンの組み換えを行おうとしている中で、よくまあ中韓でサプライチェーン協力会議などを開催できるものです。
さすがに合衆国に内容がばれたらマズいというので、非公開で行われたとのこと。
『国民日報』の当該記事から一部を以下に引用します。
企画財政部が先週、「第1回中韓サプライチェーン協力調整協議会」を開催したことが21日に確認された。
中韓経済当局がサプライチェーン協力をテーマに別の協議体を立ち上げたのは、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権発足後初めてだ。
政府が本格的なサプライチェーン多角化政策に乗り出したという分析が出ている。
財務部は15日、中国政府とビデオでキックオフ形式のサプライチェーン協議会を開いたと明らかにした。財務部と中国国家発展改革委員会(国開委)の局長級人物がそれぞれ会議に参加したという。
両国は最初の会議で尿素水問題の再発防止対策など、全体的なサプライチェーン協力に関する意見を交換したという。
ただし、サプライチェーン政策の主務部署である産業通商資源部は会議に参加しなかったという。(中略)
財務部は今回の会議を非公開で行った。
昨年8月、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官が何立峰国開委主任との中韓経済閣僚会談で、中韓サプライチェーン協議体の新設に合意したという内容を大々的に広報したのとは全く異なる様子だ。
グローバルサプライチェーンをめぐって中国と覇権競争を繰り広げている合衆国を刺激しない意図と解釈される。
経済部は今後、韓中協議体で半導体分野の議論は行われないという立場だ。
政府は現在、合衆国が主導する4カ国(米国・日本・台湾・韓国)の半導体サプライチェーン協議会である「Chip4同盟」への参加を検討しているからだ。
これにより、協議会は半導体を除く分野のサプライチェーンを重点的に扱う可能性が高い。
(後略)
これは怪しいとしかいえません。非公開で全く内容が漏れてこないというのも問題です。
半導体を除く尿素水などのサプライチェーンについて話し合った――なんて話を信じられるでしょうか。
わざわざ「半導体分野の議論はないという立場」などと述べているのが語るに落ちたというべきではないでしょうか。
中国と韓国の間では、合衆国に知られたくない話が進行しているのです。
果たして韓国は生き延びることができるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)