2019年の日本の輸出管理強化によって巻き起こった韓国の「No Japan運動」。
翌2020年にはコロナ禍があって人の移動も抑制され、「No Japan運動」もあって韓国から日本を訪問する人は激減しました。そのために韓国のLCC(格安航空会社)の経営が傾くという事態も招きました。
「No Japan運動 ⇒ コロナ禍」のコンボがあって、韓国では日本製品の需要が小さくなったのは事実です。
しかし、ここにきて特に「日本産アルコール飲料」の韓国での消費が高まっています。
韓国でも人気の「日本産ビール」のみならず、日本産ウイスキーの人気もうなぎ上りで、2016~2022年の「日本からの輸入金額」の推移を見ると以下のようになります。
⇒データ出典:『KITA』公式サイト/『KITA』のデータを基にMoney1でグラフ化
面白いのは、ビールの方は2019年に大きく減少し、2020年に最低の「566.8万ドル」まで落ちますが、ウイスキーの方は「2016年:52.7万ドル」から「2022年:414.8万ドル」まで右肩上がりを続けています。
ビールは「No Japan運動」前まで回復はしていませんが、それでも「2022年:1,448.4万ドル」は、2020年比で約2.6倍に増加しました。
ウイスキーは、2022年の結果は2016年比でなんと約7.9倍とバカ売れです。
このウイスキーの売れ行きが激増した理由としては、韓国のMZ世代でハイボールが大人気となったことが挙げられます。
韓国メディア『毎日経済』は、売れすぎで「商材がなくて売れない」という声も挙がっている、と報じています。
日本にとってはもうかる話ですので「よしよし」ですね。
(柏ケミカル@dcp)