日韓対立もあり、そもそも経済の状況が思わしくないことから、韓国の通貨「ウォン」が暴落し、再びデフォルト騒動を起こすのではないかという懸念が浮上しています。
上掲は2019年09月24日までのドルウォンの日足チャートです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。ローソク足1本が1日の値動きを示します。
目安となる「1ドル=1,200ウォン」のライン、トレンドラインを引くと上掲のようになります。
破線のトレンドラインは、05月17-21日、05月29-30日につけたおよそ「1ドル=1,194-1,195ウォン」で、このラインがウォン安のレジスタンスライン(抵抗線)になっていることが分かります。
先にご紹介したとおり、ここでいわゆる「ワロス曲線」が出現して、これ以上のウォン安を食い止めました。以降、ウォン高(チャート上では下降)方向に値が動きます。
直近の値動きを取り出すと以下のようになります。
Money1でもご紹介したとおり08月02日、目安となる「1ドル=1,200ウォン」を突破して通貨安が進行。一時期はおよそ1,225ウォンまで通貨安が進行しましたが、そこで天井圏を形成。いったんはウォン高(チャート上では下降)方向に戻ってきたのですが、「1ドル=およそ1,184ウォン」をウォン高のレジスタンスライン(ウォン安のサポートライン)として再びウォン安方向に戻しています。
現在は、上で紹介した05月17-21日、05月29-30日につけたおよそ「1ドル=1,194-1,195ウォン」のレジスタンスライン(破線のトレンドライン)で一進一退の攻防を繰り返している状態です。これがここで突破されるのかはまだ分かりません。
もし突破された場合には再び「1ドル=1,200ウォン」を超えて「ウォン安」が進行する可能性が高いでしょう。
注目していただきたいのは、以下の09月23日(月)のローソク足です。
「高値:1,199.23ウォン」と一時はほぼ1,200ウォンに達しています。また、上下に長いヒゲがある実体部分の小さなローソク足ですから、値動きが上下に非常に激しく、その割に始値と終値にほとんど変動がなかったことを示しています。
株式、FXなどの取引をされてる方ならお分かりになると思いますが、これは買い勢力と売り勢力が激しい攻防を繰り広げたことを示しています。
では、この09月23日(金)の値動きを1分足(ローソク足1本が1分間の値動きを示します)で拡大して見てみましょう。
およそ「1ドル=1,196-1,197ウォン」を巡って21:00以降に激しい攻防があったことが分かります。「ワロス曲線」の出現と考えられますが、いかがでしょうか? もしこれが韓国通貨当局によるものだとすれば、まさに正念場といったところでしょう。
続報
⇒参照:『Money1』「【速報その01】「1ドル=1,200ウォン」突破される! 見応えある攻防が展開中」
https://money1.jp/?p=10335
⇒参照:『Money1』「『ワロス曲線』とは? 異常なチャートパターン」
https://money1.jp/?p=9428
⇒参照:『Money1』「『ウォン安』進行! 08月02日ついに防衛線を突破!」
https://money1.jp/?p=9614
⇒参照:『Money1』「南朝鮮の半導体における対日依存度は?」
https://money1.jp/?p=9198
(柏ケミカル@dcp)