身辺が危うくなってきた李在明(イ・ジェミョン)さんが久しぶりに「らしい話」をぶち上げました。
2023年04月04日、韓国最大野党『共に民主党』の党首をまだ下りていない李在明(イ・ジェミョン)国会議員は、国会で開催された「青年初出発、中小企業の新出発と基本金融討論会」に参加。
大統領選挙時に公約とした「基本金融」という話を再び持ち出しました。
これは、お金に困っている特に若い世代に対して政府が融資するというもので、基本的に誰でも借りられるという意味で「基本金融」と命名されています。
「2030世代をはじめ全国民に最大1,000万ウォンを最大で20年間融資する」としたものです。
李在明(イ・ジェミョン)さん自身は「金融は国民の主権から生まれた国家政策の産物であるため、その恩恵は全ての人が少なくとも一定部分は一緒に享受する必要がある」と述べています。
なぜ、今またこのようなことを述べたのかは、明らかです。
1年後に迫った国会議員総選挙をにらんでのこと。国民の歓心をばらまきで買おうというわけです。
『共に民主党』が今、まだ持っているのは、国会での数を頼んでのこと。次の総選挙で破れ、国会で過半数を取れないような事態になると、もう尹錫悦(ユン・ソギョル)政権には手も足も出なくなります。
そのため必死になっているのです。しかし、このような李在明(イ・ジェミョン)さんの提案に対して、『国民の力』議員からは至極もっともで冷静な突っ込みが入っています。
「李代表は基本融資を言う前に、そのための天文学的な財源確保にどのような対策をするのかを説明すべきだ」
財源をどうするんだ――は当然の指摘ですが、MMT的には面白い命題です。韓国の通貨主権が十分に強く、高いインフレを引き起こさない(通貨が安くならない)という自信があるのなら、李在明(イ・ジェミョン)さんの提案に乗るのも一つの手です。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、この財源を『韓国銀行』が引き受ける「利払いなしの劣後債」を発行して確保する――としていました。韓国も先進国になったということですから、やってみるのも面白いでしょう。
注目すべき「経済的な実験」になるはずです。
(吉田ハンチング@dcp)