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韓国「日本は何度も謝罪した。問題は日本人の妄言だ」

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日本韓国が雪解けといった雰囲気が主に日本メディアによって醸成されていますが、そのうち「日本に後頭部を殴られた」といった言説が韓国から出てくるのでないかと懸念されます。

韓国メディア『東亜日報』に興味深い記事が出ていますので、ご紹介します。

毎度おなじみの『ソウル大学人文大学東洋史学科』の朴薫(パク・フン)教授の手に成る記事です。

(前略)
03月18日、キム・テヒョ大統領府国家安保室第1次長は「韓国外交部が集計した日本の韓国に対する公式謝罪は20回を超える」と述べた。

韓国政府の高官が「日本はすでにたくさん謝罪した」という趣旨の発言をしたのは、寡聞にして初めて聞いた。続いて03月21日、ユン大統領は国務会議での全体発言で「日本はすでに数十回にわたり、私たちに過去史問題について反省と謝罪を表明したことがあります。このうち最も代表的なのが、日本が韓国の植民地支配を別に特定して痛切な反省と心からの謝罪表明をした1998年の「金大中・小渕宣言」と2010年の「菅直人談話」です」と述べた。

韓国大統領のこのような言葉は確かに初めて聞く。実際にインターネットで「日本の過去史謝罪」で検索すると、「天皇、首相、政府代弁者、外務大臣、国会」などの謝罪記録が次々に出てくる。

ここで少し日本の謝罪史を見てみよう。

光復後、日韓が初めて公式に対面した1951年10月、国交正常化のための予備会談の席上、韓国の梁佑燦(ヤン・ユチャン)代表が「Let us bury the hatchet(和解しましょう)」と言ったら、日本代表が「What is bury the hatchet?(何を和解しようというのですか)」と言ったのは有名な話だ。

1953年の会談で久保田貫一郎日本代表は「植民地時代に有益なことをしたので日本にも請求権がある」「日本は36年間多くの利益を韓国に与えた」という爆弾発言をし、その後、会談は5年間中止された。

(中略)

1990年代はまさに「謝罪リレー」が続き、その表現のレベルもどんどん上がっていった。

1993年、細川護煕郎首相は「日本の侵略行為と植民地支配などで多くの人々に耐え難い苦しみと悲しみを与えたことを深く反省し、謝罪する」と「侵略」「植民地」という言葉を具体的に挙げて謝罪した。

同年、日本政府は慰安婦問題について日本軍の介入と強制性を認め、「従軍慰安婦として…心身にわたって洗い流しがたい傷を負われたすべての方々にお詫びと反省の気持ちを申し上げる」という有名な河野談話を発表した。

1995年、日本の衆議院は「深い反省」を表明する謝罪決議を採択し、村山首相は「植民地支配と侵略で…多くの損害と苦痛を与えた…痛切な反省の意を表し、心からお詫びする」という「村山談話」を発表するに至った。

1997年の金大中・小渕宣言は、この土台の上で可能だったのだ。

韓国併合100周年を迎えた2010年にも菅直人首相は「痛みを与えた側は忘れやすく、受けた側はそれを簡単に忘れることができないものです。 この植民地支配がもたらした多大な損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明します」という談話を発表した。

(中略)

実際に韓国に好意的な私の日本人の友人たちの間でも、「日本が長い間何十回にもわたって謝罪してきたことは、韓国に認めてほしい」という人が多い。

(中略)

しかし、なぜ韓国人は謝罪を要求し続けるのだろうか。

まず、上記で紹介した日本の謝罪の事実自体を覚えている韓国市民が多くないことだろう。

しかし、それよりも大きな問題は日本人の「妄言」だ。

「創氏改名は朝鮮人が望んでしたこと」
「植民地時代に日本は良いこともした」
「戦場の慰安婦は必要な制度だった」

など、頻繁に飛び出す「妄言」は、上記の「謝罪リレー」を一瞬にして無意味なものにしてしまう。

しかも、「暴言」を吐いた人々が民間人ではなく、現職の大臣、有力政治家なので、さらに深刻だ。

韓国人が日本の謝罪を「誠意がない」と疑うのは、ほとんどがこのためだろう。

韓国と日本は世界をリードすべき国だ。私たちは日本が「何を和解しようというのか」から「痛切な反省と心からの謝罪」まで歴史認識を進め、何十回も謝罪したことを認め、評価しよう。

ただ、その真正性を疑わせる責任ある当局者の「妄言」は許されないとしっかりと釘を刺そう。

それが「もう一度」の謝罪要求よりも成熟した姿勢ではないだろうか。

⇒参照・引用元:『東亜日報』「日本の何度もの謝罪にも、韓国はなぜまた要求するのか」

この記事の筆者、朴薫(パク・フン)教授も日本人の友人から「日本は何度も謝罪したのが事実だ。何度謝らせるんだ」をオブラートで包んだ表現で言われているようです。

しかし、日本の要人が妄言を吐くから韓国は謝罪を際限なく要求するのだというまとめには全く賛成できません。「韓国が妄言と決めつけたことは言うな」と口をふさぐような総括だからです。

もう何度だっていいますが、日本併合前の朝鮮には近代的なものは何もなかったのです。朝鮮半島に近代をもたらしたのは日本の統治です。韓国の現代の発展につながる改革は全て日本がもたらしました。これは事実であって否定できません。

「日本の統治がなくても朝鮮は近代化できた」などというのは、起こらなかったことをさも現実化できたように述べる、それこそ妄言です。

日本が何度も謝罪した事実を認めるのであれば、「植民地時代に日本は良いこともした」を妄言と決めつけず、日本が朝鮮半島・朝鮮人の近代化に大きく寄与したことを認めればいかがでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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