先の記事で、『韓国銀行』が2023年07月12日に公表した「金融市場動向」のデータで、「家計負債」の急増についてご紹介しました。
今回は「政府負債」にいきます。
2023年07月13日、企画財政部が「月刊財政動向 07月号」を発刊しました。その中から引用します。以下をご覧ください。
韓国政府の予算では、2023年末には「中央政府の負債残高:1,101.7兆ウォン」の予定です。
ところが、2023年05月末時点ですでに「1,088.7兆ウォン」まできています。
2022年末から5カ月で「55.3兆ウォン」も増えたのです。
予算の「1,101.7兆ウォン」まで、あと13兆ウォンしかありません。
5カ月で55.3兆ウォン増えたのに、あと7カ月で13兆ウォンしか増やすことができません。
可能でしょうか。
また、上掲は中央政府の負債だけですが、本来ならこれに地方政府の負債も足して残高を見たいところです。残念なことに、地方政府の負債残高は年に1回しか公表されません。ただ、中央政府がこの増え方ですので「推して知るべし」でしょう。
政府負債・企業負債・家計負債の三部門のうち、2つで急増していることが分かりました。
(吉田ハンチング@dcp)