2023年07月21日、韓国の関税庁が「2023年07月01~20日 輸出入動向」を公表しました。
以下をご覧ください。
2023年07月01~20日
輸出:312億3,300万ドル(-15.2%)
輸入:325億9,400万ドル(-28.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-13億6,100万ドル2023年01月01日~07月20日
輸出:3,384億1,200万ドル(-12.6%)
輸入:3,662億3,900万ドル(-9.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-278億2,700万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年07月01日〜07月20日の輸出入の現状」
当月は20日までで「-13億6,100万ドル」。10日時点で「-22億7,600万ドル」でしたので、11~20日は「+9億1,500万ドル」の黒字で回ったことになります。
残り10日間ですが、韓国の通関ベース統計は月末に大きな黒字を出す傾向がありますので、07月の貿易収支は黒字になるでしょう。
ただし、「黒字になったワーイ」では済みません。ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。
輸出が15.2%も減少していますが、輸入の方はなんと「28.0%」も減っているのです。
操業日数を勘案した1日平均輸出額も「20.2億ドル」で、これは15.2%減少です。
韓国政府が輸出が伸びない、輸出が伸びないと取り憑かれたように言っている中、なぜ貿易収支が黒字になっているかというと、単に輸入が激減しているからです。
これは、全く喜べる話ではありません。外国からする消費(=輸入)が弱っていることを意味してます。
重要な主力輸出品目の半導体は、対前年同期比で「-35.4%」で泥沼にはまったママです。
Money1でもご紹介した、懸念される石油製品は「-48.7%」。
赤字転落した対中国貿易において、輸出は「-21.2%」です。締まってみないと分かりませんが、対中国貿易は恐らく当月も赤字でしょう。
このままいくと縮小均衡のスパイラルにハマる可能性があります。
(吉田ハンチング@dcp)