短信です。誠に申し訳ありません。
ロシアが不法に起こしたウクライナ戦争によって「ドローン」の重要性があらためて認識されました。ドローンによる攻撃をいかに防ぐかも注目されています。
Money1でも以前に少しだけご紹介した「韓国のレーザー兵器」ですが――『国防科学研究所』(ADD)の「レーザー対空兵装」がついに開発終了した――と報道が出ました。
ADDが開発主管で『ハンファ』が実際の開発に当たったものです。
以下は、本件を報道したYouTube『聯合ニュース』公式チャンネルの動画です。
「防衛事業庁の関係者は、ADDが最近、忠南泰安安興試験場でレーザー対空武器に対する試験評価を行って『戦闘用適合判定』を受けたと明らかにしました。
試験評価で30回発射されたレーザーは、3km圏内を飛行する無人機30台を全て撃墜したことが把握されました。
これにより、来年から量産が始まり、早ければ来年内に電力化が可能となると見込まれる」と報じています。
30回照射して、3km圏内の30機を全て撃墜したのですから、百発百中だったことになります。
『Chosun Biz』は以下のように書いています。
(前略)
戦闘用適合判定を受けたということは、武器体系の開発が完了し、本格的な量産と実戦配備が可能であることを意味する。レーザー対空武器の出力などの詳細は公開されていないが、小型ドローンを撃墜できる20kW(キロワット)級と推定される。
(中略)
経済性も優れている。
THAADミサイル1発の価格は110億ウォンで、サード基地の建設費用と運用維持費用は天文学的な水準だ。(中略)一方、レーザー兵器は1回の発射費用が1ドル(1,200ウォン)以下と予想される。
レーザー兵器は航空、地上、海上作戦ですべて使用でき、活用度が高い。落下物による地上被害の心配が少ないというメリットもある。
(後略)
本件をご紹介した2023年01月10日時点では、例えば『ソウル経済』では「今回の国産レーザー砲の1回当たり発射費用は2,000ウォンに過ぎない」と書いていたのですが、『Chosun Biz』の今回の記事ではさらに下がって「1,200ウォンぐらい」になっています。
ざっくり1/10で計算しても、1射120円か200円かですので、バカ安であることに変わりはありません。
どういうシステムを使ってターゲティングしているのかなど興味は尽きませんが、残念なことに詳細は不明です。
韓国ではさらに高出力のレーザー兵器開発に乗り出すべく、2023年09月06日に開かれた「第3回 先端技術事業管理委員会」では「高出力レーザー技術開発案」が議決されました。
事業妥当性調査を行った後、2024年には技術開発に入るつもりです。
(吉田ハンチング@dcp)