韓国09月の経常収支「54.2億ドル」あと3カ月で93.5億ドルを積みたい

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2023年11月08日、『韓国銀行』が「2023年09月の国際収支統計」を公表しました。以下をご覧ください。

2023年09月
貿易収支:74億1,900万ドル
サービス収支:-31億8,500万ドル
第1次所得収支:15億6,800万ドル
第2次所得収支:-3億8,200万ドル
経常収支(上記4つの合計):54億2,100万ドル

⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」

09月の経常収支は「54億2,100万ドル」で締まりました(暫定)。

韓国にとっては久しぶりの大きな黒字で、2022年06月の「60億6,400万ドル」以来の数字です。

韓国メディアはさっそく「5カ月連続の経常収支黒字」と書いていますが、貿易1本に頼った韓国は、経常収支が黒字でないと国が傾きます。ですので、「5カ月連続」を誇るのはおかしいです。2023年は01月からマイナスでしたのでこう書きたくなるのでしょう。

韓国は構造上、

貿易収支が大きな黒字

でないと経常収支は(基本)黒字にはなりません。

今回の経常収支の回復に貢献下のも「貿易収支」で、今回の国際収支統計では「74億1,900万ドル」の黒字となっています。

産業通商資源部の公表によれば、09月の通関ベースの貿易収支は以下のようでした。

2023年09月
輸出:546億6,000万ドル-4.4%
輸入:509億6,000万ドル-16.5%
貿易収支(輸出 – 輸入):37億ドル

09月最後の10日間を「貿易収支:+約42億ドル」で回すという出来すぎな結果でしたが、国際収支統計の方でも若干出来すぎ感はあります。

約74億ドルの貿易収支が経常収支「約54億ドル」という結果になるわけですから、やはり韓国は貿易収支が十分に大きくないと、経常収支を黒字にはできないのです。

ですから、問題はやはり「輸出を回復させること」に帰着するのです。

2023年の経常収支の推移は以下のようになります。

2023年01~09月の経常収支の累計は「約164.0億ドル」です。

2022年01~09月の経常収支の累計は「約257.5億ドル」ですから、2023年の経常収支は「2022年比:-36.3%」ということになります。

『韓国銀行』および企画財政部は、「2023年の経常収支は2022年と同程度になる」と予測していましたから、あと3カ月で「93.5億ドル」を積まなければなりません。「いけるだろう」というのが恐らく当局の読みでしょう。

もし2022年を上回ることができたら、「回復した」として尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の成果の一つに挙げられるのではないでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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