2024年03月06日、韓国の統計庁が「2023年02月の消費者物価動向」のデータを公表しました。
以下なのですが……。
工業製品:2.1%上昇
サービス:2.5%上昇
農畜水産物:11.4%上昇
電気・ガス・水道:4.9%上昇
全体:3.1%上昇⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2023年02月の消費者物価動向」
消費者物価上昇率が3%台になったのは、2023年12月以来2カ月ぶり。消費者物価指数で見ると、02月は113.77(2020年 = 100)でした。
注目したいのは、食品価格の上昇です。上掲のとおり、農畜水産物が対前年同月比で「11.4%」も上昇しています。
中でも特に上昇したのが「果物」。生鮮果物はなんと「41.2%」も上昇しました。
理由は「不作」です。
ミカン:+78.1%
リンゴ:+71.0%
ナシ:+61.1%※( )内は対前年同期比の増減:以下同
ミカンなど+78.1%で、つまり1.81倍になったわけですから、昨年の同月と比較してほとんど倍に感じるでしょう。他にも、
トマト:+56.3%
ネギ:+50.1%
などで値上がりが顕著です。トマトはともかく、ネギは韓国でも非常にポピュラーに使われる食材。値段が高騰すると困ります。
政府が慌てて600億ウォン支援策を公表!
この物価上昇に、韓国政府は急遽、お金を突っ込んで支援すると公表しました。
以下が2024年03月06日に韓国の企画財政部が出したプレスリリースです。
値下げのために、03・04月で600億ウォンを投入する、としています。果物の関税を引き下げる、配送する際のコストを支援するなどを行います。
総選挙がすぐソコですので、国民の不満はすぐに鎮火しなければいけません。企画財政部の動きも迅速です(笑)。
もっとも、食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は「2.5%」ですので、『韓国銀行』李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁の読みからはズレてはいないと思われるのですが。
(吉田ハンチング@dcp)