韓国政府「中央銀行から91兆も短借する」自転車操業。

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韓国政府は深刻な税収不足に陥っています。以下は企画財政部が出した「2024年05月時点での税収に状況」についてのプレスリリースです。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

黄色のマーカーで強調した部分にあるとおり、2024年05月時点で、韓国政府の国財収入は「151.0兆ウォン」(01~05月累計)。対前年同期比で「9.1兆ウォンの減少」です。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「’24.05月の国税収入の状況」

税収が減少していますが、支出はむしろ増えています。経済が傾き、不景気ですので、韓国政府はお金をまかなければならないからです。民間側でお金が回らないのであれば、政府がその役割を果たす必要があります。

税収がショートしているので、その分をどこかから調達しなければなりません。

韓国政府が急場でお金を調達する方法は2つあります。

1.『韓国銀行』から短借する。
2.財政証券を発行する。

「1」は中央銀行から直接融資を受けるので、明らかな財政ファイナンスに当たると思われでしょうが、韓国の場合はこれが可能なのです。

韓国政府は自転車操業

『韓国銀行』が要請を受け国会行政安全委員会に属するヤン・ブナム『共に民主党』議員に提出した「対政府一時貸付金および利子額」が大変興味深い内容です。

2024年01~06月累計で、韓国政府は『韓国銀行』から「91兆6000億ウォン」を借りた――となっています。また、政府が『韓国銀行』に支払った利払い額は「1,291億ウォン」になったとのこと。

関連統計を取り始めて以来の最大額です(2023年同期は87兆2,000億ウォン)。

先にご紹介したとおり、これは一時的な短期借入金です。

06月末現在で、この短借の残高は19兆9,000億ウォン。これまでに71兆7,000億ウォンを『韓国銀行』に返済したとのこと。

もう何度だっていいますが、政府が中央銀行に直接お金を融資してもらえるなんて制度があり、実際にホイホイ利用しているなんて先進国はありません

醜態といってよく、どこが先進国でG8なんだ――という話です。

先にご紹介したとおり、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、財政証券の発行残高より少なくなるようにしてくれ、とすでに苦言を呈しています(以下記事参照してください)。

『韓国銀行』さすがに「政府への短期借入金」融資に条件をつける! 117兆は格好悪い
「だから『韓国銀行』現総裁の李昌鏞(イ・チャンヨン)さんは信じられる」という話です。2024年01月15日、韓国の金融通貨委員会は、11日の定例会議において「2024年度対政府一時貸出金限度および貸出条件」を議決しました。これは、先進国にあ...

これまた先にご紹介しましたが、お金に困った韓国政府は2023年には『韓国銀行』からの短借を約117兆ウォンも行いました。

2024年は01~06月・上半期だけで「91.6兆ウォン」ですから、どこまで借りるつもりなのか……なのです。簡単にいえば韓国政府の財政は火の車で自転車操業なのです。

イギリスとアメリカ合衆国は、中央銀行による対政府融資の取り扱い規定自体が存在しません。『ECB』(欧州中央銀行)とEU域内の20カ国の中央銀行は当座貸付およびその他の種類の貸出は原則禁止です。日本も原則禁止。カナダには対政府融資制度がありますが、一度も実行されたことはありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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