韓国検察が「文在寅」に挑む。

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2024年08月31日、韓国検察が「文在寅前大統領の娘であるムン・ダヘさんに利益供与が行われた」という件で、家宅捜査に入りました。

これは文在寅政権下でもすでに提起されていた話です。

ご注目いただきたいのは、この押収捜索令状に、文在寅前大統領を贈収賄容疑の被疑者として記載したことです。

見返りとして文在寅の家族に利益を供与した

文在寅政権下の2018年03月、韓国の格安航空会社『イースター航空』創業者である李相稷(イ・サンジク)元議員が『中小ベンチャー企業振興公団』の理事長に任命されました。

もちろん『共に民主党』所属。2020年に

●ムン・ダヘさんの旦那さんである人(文在寅さんにとっては娘婿:当時)は『タイ・イースター・ジェット航空』※1の役員(専務)として採用され、給与を受けることになりました。金額は2億ウォンを超えています※2

※1『タイ・イースター・ジェット航空』の実質的オーナーは李相稷さんでした。
※2給与は毎月:800万ウォン、タイの家の賃貸料約350万ウォンなどを受け取っていた。

●ムン・ダヘさん家族のタイ移住を支援した――という疑惑があります。
●ムン・ダヘさん家族がタイ-韓国間を移動するのに飛行機運賃を無料にした――という疑惑もあります。

つまり、李相稷さんが『中小ベンチャー企業振興公団』の理事長に任命されたことへの見返りと見られるのです。

韓国メディアの報道によれば、検察は、文在寅夫妻の口座について調査し、「ムン・ダヘさんの旦那さんが収入がないというので、金銭面で支援していた」ことを把握しています。

『タイ・イースター・ジェット航空』の専務になったことで食べられるようになった、のであれば、これは文在寅大統領の権威を活用して家族を食べられるようにしたわけで、当然「賄賂性がある理事就任」であったことになります。

そもそもどうやって理事長に就任できたのか?

そもそも、李相稷さんは、なぜ『中小ベンチャー企業振興公団』の理事長に任命されたのでしょうか?

これには文在寅政権の大統領室が指示だったという疑惑があります。

実は「李相稷さんは候補に挙がっていたものの、いったんは非適格とされた」という情報が出ています。

もしこれが本当なら、誰かが無理やり理事長に押し込んだことになるのです。誰が何のために?

検察は、『中小ベンチャー企業振興公団』理事長の人選を担当していた趙顕玉(チョ・ヒョンオク)元人事首席秘書官を「被疑者」としました。

また、検察は『イースター航空』が中国・シンガポールなどの路線の運航権を獲得できた経緯についても調査しています(所管は国土交通部)。なぜ収益性の高い航空路線を『イースター航空』に割り当てたのでしょうか?

もっとも、その後コロナ禍があって、世界的に航空需要が激減し、Money1でもご紹介したとおり、『イースター航空』はぶっ飛ぶことになるのです。

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検察は「適宜な捜査である」と表明!

この文在寅前大統領の家族に対する捜査、また文在寅さん自身をも被疑者とする検察に対して、またぞろ左派・進歩系議員から反発の声が上がっています。

政治捜査だ」というのです。


↑急遽集結した文在寅政権に関与した議員たち。文在寅まで容疑者とされたので、他に調べられれば芋づる式にイカれる可能性がある皆さん――と見ることができます。『共に民主党』議員ではありますが、李在明(イ・ジェミョン)さんは文在寅さんと仲が悪いので、この人たちが吊るされても別に何もしないでしょう。痛くもない腹を探られるのはゴメンでしょうから(李在明(イ・ジェミョン)さんの腹は元から痛いんですけどれども)。

2024年09月01日、文在寅政権時の元閣僚および青瓦台出身者など議員37人が、国会で記者会見を開き、

「検察が文在寅前大統領を被疑者とみなし、前大統領に対する政治的報復の剣を明確に振りかざした」

「罪のない前大統領を被疑者に仕立て上げて苦しめる政治的報復の最終的な結末は、現政府と検察の没落となるだろう」

「この2年間の終わりなき弾圧は、結局、前大統領を侮辱し、苦しめ、捜査の対象にするために初めから計画された作戦に過ぎなかった」

「どうして元娘婿の就職が大統領の犯罪容疑になるのか。無理を通すのも大概にしろ」

「天を恐れるべきだ。権力は有限であり、国民はすべてを見ている」

「前大統領をフォトラインに立たせれば、ユン・ソギョル政権に怒る国民の視線をそらせると思ったなら、それは大きな勘違いだ」

被疑者などをさらしものにするために写真を撮影する場所のこと

などと述べました。

大笑いな言説です。では、無理筋な疑惑でもって朴槿恵(パク・クネ)大統領を弾劾して引きずり下ろし、就任した文在寅が行った、

・元大統領2人を政治事件で拘束した
・国政壟断というフレームを使って保守寄り陣営の何百人も拘束した

は何だったのでしょうか。これこそ、左派・進歩系アンポンタンの言動で、他人が行えば不倫で、自分が行えばロマンス――の最たるものです。

洪準杓(ホン・ジュンピョ)現大邱市長は、自身のFacebookに、

「文政権初期、野党代表だった私を1年6カ月にわたって口座追跡し、通信記録を調査し、私の息子や嫁まで内偵したが、今になって自分の家族の不正調査をされると側近たちが出てきて政治報復だと言うのは、まったくもって厚顔無恥だ。

「犯した罪だけ報いが返ってくるのが世の道理だ」

「恥知らずな行為はやめましょう」

と意見を表明しました。全くそのとおりです。

検察も09月01日「あくまでも適時な捜査である」旨を表明しました。

左派・進歩系を徹底して潰す必要がある

韓国の常として、誰かが政治権力者になると「タカリ」がわっと押しかけます。これは李氏朝鮮からの伝統で、有力者は「食わせてやる」のが当然という歴史的・文化的風土なのです。

ただ、それは現在の法的に正しいことではありません。法律上、贈収賄なら追求されて当然でしょう。政治報復うんぬんはお門違いな主張です。

文在寅さんの師であり、同志であった盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領も結局、それが発覚し、自死することになりました。

さて、ようやく文在寅さんの娘さんまで法律の網がかかるようになりました。文在寅さん自身を追い込めるかどいうかが焦点です。

保守寄り勢力からすれば「やっとかよ」です。次の大統領選挙までに、文在寅および李在明(イ・ジェミョン)、その周辺勢力を潰してしまわなければなりません。

これは仁義なき戦いなのです。

勝負事はいつもそうですが、徹底度のない方が負けます。

保守寄り勢力は左派・進歩系の輩を(文在寅のように)徹底して(二度と芽を出さないように)潰すことができるでしょうか?

(吉田ハンチング@dcp)

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