2024年12月12日、『韓国建設産業研究院』(略称「CERIK」)が興味深いリポートを出しました。
日本で起こる不都合な事態は韓国でも起こり、しかも事態は韓国の方が急激に進行する――という例の一つです。
2000 年代初頭の建設産業人材に関する研究は、主に青年技能人材の不足を扱ったが、最近では青年技術人材の不足問題も深刻化している。このため、青年世代が重視する価値観と建設産業の職業魅力が低下した原因を探り、青年人材確保戦略を策定しようとしている。
-韓国建設技術者協会に登録された建設技術者の平均年齢(在職者)は2004年の38歳から2024年51歳に増加し、2004年全体の建設技術者のうち11%を占めていた50~60代の建設技術者は2024年57%に増加し、建設産業の主力世代として定着した。
(後略)⇒参照・引用元:『CERIK』公式サイト「건설산업의 청년 인재 확보 전략」
韓国の建設現場労働者の平均年齢が2024年、ついに51.2歳に達しました。
しかも50~60代の労働者が全体の57%まできました。
少子高齢化が進行しているので仕方ありませんが、建設現場での高齢化が急速に進んだのです。
Money1でも先にご紹介したことがありますが、韓国の造船業でも同じことが起こっています。若者が「夏は暑くて大変」などと忌避され、造船業の現場仕事に就いてくれない――というので、このままでは「造船強国・韓国の技術継承がされない」という嘆き節が聞こえるのです。
はっきりいえば韓国の造船業は斜陽産業ですので無理もない――ですが、建設業は韓国で唯一のまともな内需といっていい不動産業と密接に関係していますので、労働者がいない――になると困るのです。
陸続きの中国から労働者を入れるしかなくなるのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)