韓国政府・2025年は最大の国債発行年になる。さあ持続可能でしょうか

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先に2025年はわずか2カ月で約40兆ウォンも国債を発行した――件をご紹介しましたが、韓国政府はこの1年間で史上最大の発行額「197.6兆ウォン」の国債発行を目指しています。


↑2022年は国債発行額を文政権時代より抑えて減らし、2024年には「158.4兆ウォン」にまだ減少させました。しかし、不景気のどん底でお金が回りませんので政府が支出を増やすしかありません。2025年には約200兆ウォンまで国債発行を拡大するつもりです。

韓国の企画財政部はまだ公表していませんが、『THE KOREA ECONOMY DAILY』が、

韓国政府は今年、過去最高となる200兆ウォン(約1,400億ドル)超の国債を発行する計画であり、これに伴い、今月末に過去最大規模の海外投資家向けIR(投資家向け広報)イベントを開催する。政府関係者が17日、明らかにした。

企画財政部は、約100のグローバル投資銀行を招待し、オンライン(Zoom)形式でIRセッションを実施する予定だ。開催日時の詳細はまだ公表されていない。

――という驚きの報道を出しました。

最大規模の国債発行を目指して、最大規模のIRイベントを行うというのです。

(前略)
今回のIRイベントは、韓国国債にまだ投資していないアクティブファンド(積極運用型ファンド)をターゲットにしている。

これは、韓国政府がグローバル投資銀行向けに開催するIRイベントとして過去最大規模となる見込みだ。

今回の大規模な国債発行は、韓国が11月に世界の主要国債指数「WGBI(World Government Bond Index)」に正式加入することに伴う動きである。

これにより、パッシブファンド(指数連動型ファンド)を中心に外国資本が韓国市場に大規模に流入することが期待されている。

ある投資銀行関係者は次のように述べた。

「政府はアクティブファンドに注目している。

韓国国債を購入したことのない中国、オーストラリア、日本の機関投資家へのアプローチを進めている
(後略)

⇒参照・引用元:『THE KOREA ECONOMY DAILY』「S.Korea courts active funds for $140 bn treasury issuance」

「日本」も狙われている模様です。

さらに面白いのは以下です。

(前略)
2024年の国債発行枠は197.6兆ウォンに設定されており、これは韓国史上最高額となる。

しかし、追加予算(補正予算)の規模によっては、総発行額が200兆ウォンを超える可能性がある。

与野党は現在、15兆~30兆ウォン規模の追加予算を検討しており、その財源はすべて国債発行で賄われる。

さらに、企画財政部は「外国為替平衡基金債」として、最大20兆ウォンを発行することが可能だ。

これにより、2024年の国債発行総額は最大240兆ウォンに達し、前年より50%増加する可能性がある。
(後略)

⇒参照・引用元:『THE KOREA ECONOMY DAILY』「S.Korea courts active funds for $140 bn treasury issuance」

仮に240兆ウォンに達した場合、2024年の国債発行額は「158.4兆ウォン」(新規発行:108.5兆ウォン + 借り換え発行:49.9兆ウォン)でしたから、対前年比で「+51.5%」となります。

これまで尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、前文政権と違って野放図な政府負債拡大をしない――としてきたのですが、これで我慢も限界というところでしょう。

もう何度だっていいますが、そもそも文在寅大統領が対GDP比40%と枠をはめてきた政府負債を「誰が決めたんだ!」と一喝してぶっ飛ばし、政府の(支出)予算を600兆超えまで拡大したのが原因です。

文政権は政府負債を異常なほど積みましたが、尹政権も似たような次第になってきています。

さて――この先も韓国政府の財政は信用が得られるでしょうか。

まあ、しかし行けるところまで行くしかないのです。show must go on――です。

(吉田ハンチング@dcp)

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