米国トランプ大統領「国防総省」を「戦争省」に改称だ!

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小ネタです。誠に申し訳ありません。

アメリカ合衆国・ホワイトハウスが「Department of Defense(国防総省)」を「Department of War(戦争省)」改称する――という話が出て、これが世界を驚かせました。

ただし「secondary title(二次名称)」についての話です(後述)。

これはトランプ大統領による200本目のEO(Executive Order:大統領令)です。

2025年09月05日、アメリカ合衆国ホワイトハウスが以下のファクトシートを出しました。

戦争省の復活:
本日、ドナルド・J・トランプ大統領は、国防総省に対する副次的名称(secondary title)として歴史的名称「戦争省」を復活させる大統領令に署名した。

これは大統領が就任以来署名した200本目の大統領令である。

この命令は、国防長官、国防総省、およびその下位の官員が、「Secretary of War(戦争長官)」「Department of War(戦争省)」「Deputy Secretary of War(戦争副長官)」といった副次的名称を、公式文書、公共コミュニケーション、儀礼的場面、及び行政府内部の非法定文書において使用することを承認するものである。

この命令は、すべての行政府各省庁に対し、内部および外部のコミュニケーションにおいて、これら副次的名称を認識し、尊重するよう指示している。

この命令はまた、戦争長官に対し、合衆国の国防総省を正式に米国戦争省に改称するために必要な立法および行政措置を含む行動を勧告するよう求めている。

力と決意の投影:
アメリカ合衆国軍は世界で最も強力かつ致死性の高い戦闘部隊であり、大統領は、この省庁が国家の利益を守るための比類なき力と即応性を反映する名称を持つべきだと信じている。

1789年に設立された戦争省は、合衆国を1812年戦争、第1次世界大戦、第2次世界大戦での勝利に導き、アメリカの軍事力への信頼を鼓舞した。

1790年01月08日、ジョージ・ワシントン大統領は議会に対する最初の年次教書で「戦争に備えることは、平和を維持する最も効果的な手段の一つである」と述べた。

建国の父たちは、力を示すことこそ、それを実際に使う必要がほとんどないようにする最良の方法だと理解していた。

「戦争省」という名称は、「国防省」が防衛能力のみに焦点を当てているのに比べ、即応性と決意のより強いメッセージを伝える。

「戦争省」の名称を復活させることは、この省庁の焦点を国家の利益に鋭く絞り込み、敵対者に対して合衆国がその利益を確保するために戦争を辞さない準備があることを示す。

力を通じた平和の前進:
アメリカ国民は、アメリカ・ファーストのアプローチを復活させ、力を通じて平和を優先し、世界が再びアメリカを尊重することを確実にするためにトランプ大統領を選出した。

大統領就任最初の週、トランプ大統領は、合衆国軍において即応性と致死性を優先する大統領令に署名した。

トランプ大統領は、アメリカの軍事的伝統に対する国家的誇りを取り戻すことを強調しており、国の250周年を迎えるにあたって歴史的勝利を称えている。

陸軍の250周年を記念するため、トランプ大統領はワシントンD.C.で軍事パレードを開催し、アメリカの軍事力を誇示するとともに、勇気と勝利に満ちた歴史的遺産を祝った。

トランプ大統領の指導の下、合衆国軍はイランの核能力に対して決定的かつ壊滅的な攻撃を行い、アメリカの比類なき軍事力を示し、さらなる侵略を抑止した。

現在、リクルート活動は数十年で最高の水準に達しており、アメリカの利益を守ることに献身する新世代の戦士たちによって軍は再活性化している。

⇒参照・引用元:『アメリカ合衆国 ホワイトハウス』公式サイト「Fact Sheet: President Donald J. Trump Restores the United States Department of War」

上掲のとおり、「戦争省」という名称は、現在のところ「副次的」に使ってもいいよん――という段階にとどまっていますが、一方で「戦争長官に対し、合衆国の国防総省を正式に米国戦争省に改称するために必要な立法および行政措置を含む行動を勧告するよう求めている」としているのです。


↑「Secretary of War(戦争長官)」Peter Brian Hegseth(ピーター(ピート)・ブライアン・ヘグセット)の銘板(表示プレート)が掲げられている様子。

1789年〜1947年:『戦争省(Department of War)』として存在
1947年〜1949年:『国家軍事省(National Military Establishment)』
1949年08月以降:『国防総省(Department of Defense)』に改称

そもそも建国直後には「戦争省」だったのですが、トルーマン大統領が署名した 「National Security Act of 1947(国家安全保障法)」 によって、戦争省と海軍省を統合し、「国家軍事省(National Military Establishment)」が設立されました。

このとき、空軍も独立し(それまで陸軍航空隊)、陸・海・空の三軍を統括する枠組みが整備されています。

1949年08月10日にこの国家軍事省が改称され、現在の『国防総省(Department of Defense)』となりました。

09月03日には中国北京で軍事パレードがありました。

合衆国は「戦争省」という直截ちょくさいな名称が使えるようになりました。

こういうのを「軍靴の音が聞こえる」というのかもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

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