また「出待ち」でもするつもりなのか――という話です。
G7サミットに(なぜだか)参加できることになった韓国・李在明(イ・ジェミョン)大統領※ですが妄想が捗っているようです。
つまり、後から(何とかして)ねじこんだのは確実です。
韓国外交部の報道官は、記者からの「G7首脳会議の公式招待に関して、議長国であるカナダとの間で意思疎通がなされているのか気になります」という質問に対して、
「カナダとは緊密に意思疎通を図っております。ただし、首脳会議の招待などに関しては、議長国であるカナダから公式な発表があるものと考えております」
――と答えているのです(出典:『韓国 外交部』公式サイト「スポークスマン定例説明(06.05)」)。
トランプ大統領と会談できたら……
例えば韓国メディア『毎日経済』は以下のように書いています。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は、カナダで開催される主要7か国(G7)首脳会議への出席を機に、アメリカ・日本との二国間首脳会談を推進し、本格的に首脳外交の舞台にデビューする。
就任からわずか2週間で開かれるG7首脳会議を活用し、戒厳・弾劾によって止まっていた首脳外交を再稼働させ、日米との協力強化の意思を対外的に明確にする機会とする布石である。
魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は15日のブリーフィングで「G7首脳会議を契機に主要国首脳と協議し、外交・経済・通商の懸案を打開する方法を模索できる」と述べた。
(後略)
勝手に妄想を膨らませるのは韓国人の自由ですが、「できそうもないこと」まで述べています。
(前略)
ドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領との会談では、関税と安全保障の問題を議論し、実務交渉に弾みをつける計画だ。今年04月に両国政府は、アメリカの相互関税猶予期間が終了する07月08日までに「07月パッケージ(July Package)」を導き出すことで合意したためである。
両国は、
①関税・非関税措置、
②経済・安全保障、
③投資協力、
④為替政策の4分野に議題を絞ることにした。在韓米軍の防衛費分担問題が議論のテーブルに上がる可能性もある。
首脳会談を通じて実務交渉に力を与えるというのが、李在明(イ・ジェミョン)大統領の構想だ。
大統領室の高官は「関税をはじめとした貿易・安全保障の問題がある中で、李在明(イ・ジェミョン)大統領は緊密な協議によって解決するという立場だ」とし、「首脳が会談すれば、実務交渉を促進する動力となる契機になる」と説明した。
(後略)
そもそもカナダの正式招待国のリストに入っていなかったのを(恐らく無理から)ねじこんだものを、トランプ大統領との首脳会談が実現する――と考えているのが凄いです。
かつてのように「立ち話」で終わらなければいいですね。
トランプ大統領のスケジュールなど、あらかじめ分単位で決まっているはずですから、(慌ててねじこんであろう)李在明(イ・ジェミョン)さんとの会談など実現可能なのでしょうか。
石破茂首相も忙しいのですが……
トランプさんは滅茶苦茶忙しいはずなのですが、韓国の大統領と会談などしている暇がありますかね。それは日本の石破茂首相も同じはずですが、『毎日経済』は以下のように妄想をたくましくしています。
(前略)
石破茂日本首相とは、国交60周年を機に経済・安全保障協力策について協議する予定である。李在明(イ・ジェミョン)大統領は就任直後、トランプ大統領に続いて石破首相と電話会談を行っている。
国益中心の実用外交路線の基本には、米韓同盟および日米韓協力があることを明示的に示す場面である。
大統領室の高官は記者団に対し、「前回の通話で日韓関係を未来志向的に導いていくこと、今年が国交60周年であり、解放80周年でもあるため、良好な関係を築いていこうという点で意見が一致した」とし、「二国間の電話会談の延長線上で会談が行われると期待している」と強調した。
カナダ現地で日韓首脳会談が実現すれば、日韓自由貿易協定(FTA)締結準備や、包括的・漸進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)への加盟をめぐって議論が行われる可能性もある。
これは李在明(イ・ジェミョン)大統領が大統領選挙の過程で検討していた事項である。
火種となり得る歴史問題や領土問題は最小限にとどめるものとみられる。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は16日午後、ソウルで開かれる日韓国交正常化60周年レセプションに際して別途メッセージを発信する計画だ。
G7首脳会議のために不在となることから、映像または祝辞を送る形になる可能性がある。
(後略)
そもそも石破さんだってG7のメンバー国首脳との会談で忙しいはずで、なんでまた(割り込んで参加したであろう)韓国と会談を行う必要があるのか――です。
また「出待ち」でもするつもりなのか
韓国の大統領室は、また伝統芸の「出待ち」でもするつもりなのでしょうか。
「会談はねーよって言ってるだろ」というのに、文在寅は安倍晋三首相を近場のソファに座らせ、写真を撮って「はい歓談」とでっち上げたことがあります。
↑文在寅にとっ捕まってソファに座らされた安倍首相。勝手に写真も撮影されました。大統領府の公式ホームページなどに両首脳が言葉を交わしている写真を掲載し「文大統領が日本の首相と歓談」と書きました。韓国というのはこういうことをする国なのです。
↑岸田首相が韓国にはめられた図。後ろに国旗も何もない点にご注目ください。慌てて設定されたので用意する暇がなかったのです。韓国は後に「略式会談」だと言い張りました。
また、岸田文雄首相のスケジュールをストーカーして、「空き時間なんかねーよ」て言っているのに、無理からねじこんで「はい会談」と言い張ったことがあります。
トランプ大統領、石破首相が李在明(イ・ジェミョン)の罠にはまらないことを祈ります。
会談相手国が全く書かれていないのですが……
すっかり日米の首脳と会談が行われることになっているのですが、『毎日経済』の記事の「李在明(イ・ジェミョン)大統領の予定」というのを見ると――、
2024年06月16日(韓国時間)
出国2024年06月16日 午後(現地時間)
カナダ・カルガリーでG7招請国との二国間会談2024年06月16日 夜
G7議長国カナダ主催の公式行事2024年06月17日 午前
カナダ・ナスキスへ移動
G7公式歓迎式および記念撮影
G7拡大会合への出席および昼食2024年06月17日 午後
カルガリーへ移動し帰国準備2024年06月18日 夜(韓国時間)
韓国帰国
――となっています。
特に注目したいのは「カナダ・カルガリーでG7招請国との二国間会談」です。相手国が決まっているなら、予定に書いたはずです。しかし、合衆国と……とか、日本と……といった具体名は全く出ていません。
邪推するなら「まだ何も決まっていない」のではないでしょうか。外交部が必死に伝手を探して「お願いだから5分だけでもいいので会ってくれませんか」と言って回っているのかもしれません(想像です)。
ゼレンスキー大統領とは「自然に会える」
さらに『毎日経済』の妄想は以下のようにも拡大しています。
一方で、対中国包囲網の強化にはある程度距離を置き、経済協力に集中する戦略を立てた。
G7首脳会議では中国・ロシアを狙ったメッセージが出る可能性があるためだ。
李在明(イ・ジェミョン)政権は米韓同盟と日米韓協力を基本としつつ、中国・ロシアとの関係も管理していく方針だ。
大統領室の関係者は「中国・ロシアとの関係を悪化させようとはしていない」とし、「中韓関係の改善を目指してはいるが、事案ごとに見解が異なる場合は協議・調整し、必要に応じて米国や同盟国と調整しながら進める」と付け加えた。
ボロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領との会談が実現する可能性も指摘された。
ウクライナもG7首脳会議の招請国であるため、自然に李在明(イ・ジェミョン)大統領と対面し、対話する機会が生じ得るという趣旨である。
(後略)
G7というのは自由民主主義陣営国のTop7の国々で、その首脳が集まる会合なのです。
にもかかわらず(恐らく無理から)参加しておいて、中露との関係悪化は困る――といっています。
ばかなのでしょうか。
こんな国の大統領がそもそも正式に招待されていなかったのは当然のことでしょう。
またゼレンスキー大統領とは自然に会えるかも……などと書いています。
ばかなのでしょうか。
ゼレンスキー大統領こそ自国が無法国家ロシアに蹂躙されており、忙しいことこの上ないのです。寸暇を惜しんでG7サミットに参加しているのです。
中露の味方をするような李在明(イ・ジェミョン)大統領と会って何の話をするのでしょうか。「あっちにも謝謝」「こっちにも謝謝」という李在明(イ・ジェミョン)大統領と話をするメリットとは何でしょうか。
ロシアに派兵している北朝鮮と融和しようというのが李在明(イ・ジェミョン)大統領なのです。準敵国の大統領とみなされてもおかしくないのです。
この『毎日経済』の記事は以下のように結んでいます。
(前略)
大統領室の核心関係者は「新政府が発足してから日が浅いが、G7に参加し、われわれの役割を示そうとしている」とし、「G7プラスに対するわれわれの期待を反映するものだと言える」と説明した。
「G7プラス」だそうですよ。
寝言は寝てから言うべきです。
(吉田ハンチング@dcp)